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~フュージョンエネルギーを実現する世代の育成~

プレスリリース

JT-60SAオンサイト・ラボを活用した日欧人材育成のさらなる強化
~フュージョンエネルギーを実現する世代の育成~

掲載日:2026年8月31日更新
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QST横ロゴEuroFusionロゴF4Eロゴ2026年8月31日
​国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)
EUROfusion
Fusion For Energy


発表のポイント

  • 日欧共同で進める JT-60SA計画において、学生・若手研究者等の人材育成の活性化を目的とした「JT-60SAオンサイト・ラボ」をさらに強化。
  • 日本国内の大学・研究機関からの参画実績を基に、本格的なプラズマ加熱実験に向けて、今回新たに欧州の大学・研究機関も参画し、実機を用いた実践的かつ国際的な教育・研究の場としてさらに強化。
  • 日欧連携による人材育成を通じて、イーターや原型炉を担うフュージョンエネルギーの実現を担う国際的な人材の育成を加速。

概要

 量子科学技術研究開発機構(理事長 小安重夫。以下「QST」という。)、Fusion for Energy(代表 マーク・ラシェーズ。以下「F4E」という。)、EUROfusion(代表 ジャンフランコ・フェデリッチ)は、日欧の幅広いアプローチ(BA)活動の一環として、トカマク※1型超伝導プラズマ実験装置JT-60SA※2を活用した人材育成の取組み「JT-60SAオンサイト・ラボ」をさらに強化しました。

 JT-60SAは、イーター計画※3を補完し、原型炉※4に向けた研究開発を先導する、世界最大のトカマク型超伝導プラズマ実験装置です。JT-60SAは国際的な研究開発拠点として、装置の建設・増強や統合試験運転などを通じて、最先端の研究開発を精力的に進める一方、国内外の大学・研究機関の参画を得てJT-60SA国際核融合スクールを開催し、人材育成も積極的に推進してきました。今後始まる本格的なプラズマ加熱実験に向けて、JT-60SAから創出される成果を最大化するとともに、人材育成も加速するため、JT-60SA国際核融合スクールでの教育から、JT-60SAオンサイト・ラボでの実践研究へと、さらに強化して発展させました。

 JT-60SAオンサイト・ラボは、主に学生や若手科学者等が那珂フュージョン科学技術研究所に滞在し、JT-60SAを用いた研究開発に密接に参画することで実践的な経験が得られる取組みです。これまで、日本国内の大学・研究機関が本取組みに参画してきましたが、今回、欧州の研究機関・大学の参画が始まったことで、JT-60SAオンサイト・ラボを通じて日欧の研究者が切磋琢磨できる研究環境の構築が期待されます。

 QST、EUROfusion及びF4Eは、JT-60SAオンサイト・ラボを通じて得られる知見と人的交流の機会を、ITER及び将来の原型炉研究へと積極的に展開し、フュージョンエネルギーの早期実用化と国際的人材基盤の強化に引き続き取り組んでまいります。

 

JT-60SAオンサイト・ラボ参加機関(2026年8月31日)
図1. JT-60SAオンサイト・ラボ参加機関(2026年8月31日)​

用語解説

 

※1…トカマク
高温プラズマを磁場により閉じ込める方式の一つ。外部コイルによって作られる主たる磁場である大円周方向のトロイダル磁場と、プラズマ中に大円周方向の電流を流すことにより作られる小円周方向(径方向)のポロイダル磁場を組み合わせ、高温プラズマを閉じ込めます。イーターもトカマク型の装置です。

 

※2…JT-60SA(JT-60 Super Advanced、ジェーティーロクジュウ スーパー アドバンス)
幅広いアプローチ(BA)活動として日欧共同で実施するサテライト・トカマク計画と我が国で検討を進めてきたトカマク国内重点化装置計画の合同計画として、茨城県那珂市のQST施設に建設された、現時点では世界最大のトカマク型超伝導プラズマ実験装置となります。その目的は、イーターの技術目標達成のための支援研究、原型炉に向けたイーターの補完研究、人材育成です。JT-60SAは、約-269℃(絶対温度約4K)に冷却された強力な超伝導コイルを使用して1億℃にも達するプラズマを閉じ込めます。
URL:https://www.qst.go.jp/site/jt60/5150.html (日本語)

 

※3…イーター(ITER)計画
日本、欧州、ロシア、米国、中国、韓国、インドの7極の国際協力の下、その建設・運転を通じてフュージョンエネルギーの科学的・技術的実現可能性を実証する計画であり、加熱システムによる入力エネルギーの10倍のフュージョンエネルギー(Q≧10)を得ることが目標です。現在、サイトがあるフランスのサン・ポール・レ・デュランスにおいて、プロジェクト実施のための国際機関であるイーター機構を中心に運転開始に向けた建屋の建設や機器の組立が行われるとともに、各極において担当する様々なイーター構成機器の製作が進められています。
URL:https://www.fusion.qst.go.jp/ITER/ (日本語)