JT-60SAによる研究開発の目的と位置付け
JT-60SA計画は、核融合エネルギーの早期実現のために、国際熱核融合実験炉(ITER)計画と並行して日本と欧州が共同で実施するプロジェクトです。
目的1:ITERの技術目標達成のための支援研究
ITERと同じ形で高い性能を持つプラズマ運転を行い、その成果をITERへ反映させます。
目的2:原型炉に向けたITERの補完研究
高出力の核融合炉を実現するため、高い圧力のプラズマを長時間(100秒程度)維持する運転方法の確立を目指します。
目的3:人材育成
ITER計画をはじめとする核融合研究開発を主導できる研究者・技術者の育成を行います。
JT-60SA計画
JT-60SA装置
JT-60SA主要諸元 | |
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プラズマ電流 Ip | 5.5MA |
トロイダル磁場 Bt | 2.25T |
大半径 Rp | 2.97m |
小半径 ap | 1.18m |
非円形度 κx | 1.93 |
三角度 δx | 0.5 |
表面安全係数 q95 | 3 |
プラズマ体積 Vp | 133m3 |
フラットトップ時間 | 100s |
加熱・電流駆動パワー | 41MW |
垂直入射 NBI | 16MW |
接線入射 NBI | 8MW |
負イオン源NBI | 10MW |
電子サイクロトロン波 | 7MW |
プラズマ対向機器熱負荷 | 15MW/m2 |