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千葉地区共通情報

「サイエンスアゴラ2016」に出展しました

掲載日:2019年3月27日更新
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平成28年11月3日(木曜日)~6(日曜日)に日本科学未来館ほかで開催されたサイエンスアゴラ2016にて、4日にはワークショップを、5、6日にはブース展示を出展しました。
今年のサイエンスアゴラでは「震災復興5年」が1つのテーマとなっており、放医研の東京電力福島第一原子力発電所事故への対応や、福島の復興・再生に向けた取組を紹介しました。来場者の皆さんからは、放射線に対する認識や関心、放射線に関する情報発信に対する要望を聞かせていただくことができました。
今後もサイエンスアゴラのようなイベントに参加し、放医研の研究活動の紹介を通じて、社会に貢献する放射線の利用および影響・防護研究を皆さんと一緒に考えていけたらと思います。

放射線科学の責任 福島問題の現在・過去・未来

11月4日にワークショップ「放射線科学の責任 福島問題の現在・過去・未来」を実施しました。
このワークショップはサイエンスアゴラ2016の3つテーマのうちの一つである「震災復興5年に学ぶこれからの科学の役割」を念頭に、福島第一原発事故が起きたときの情報の受発信状況を振り返るというものでした。このワークショップの簡単な説明の後、4人の演者が10分程度の講演を行い、引き続いて会場内で討論を行いました。
当日は、肌寒い陽気の中、平日の午前中の開催であるにもかかわらず、30名近くの方にお越しいただき、活発な議論にご参加いただきました。

登壇者の様子(左:ファシリテーター、右:パネリスト)の画像
登壇者の様子(左:ファシリテーター、右:パネリスト)

福島復興を放射線科学で支援する~放医研の取り組み

11月5日(土曜日)、6(日曜日)には、シンボルプロムナード公園(B会場)にて福島の復興・再生に向けた放医研の取り組みを紹介するブースを出展しました。
東電福島第一原発事故の直後に行った緊急被ばく対応のビデオやパネル、事故に対応した経験に基づいて、装備を充実させた放射線事故対応のための特殊車両や放射線計測システムを展示しました。また、事故後の福島県内の動植物への影響を調査した研究成果や、生物への影響を動物実験で調べた研究成果をパネルで紹介しました。
来場者の皆さんが、事故対応車両を興味深げにご覧になり、研究者による影響研究の成果の説明にじっくりと耳を傾ける姿が印象的でした。サーベイメータを使って放射線を測る体験には、子どもだけなく大人の方にも楽しみながらご参加いただきました。

放射線計測機材が積まれた車両
様々な放射線計測機材が積まれた車両(左)や走行しながら放射線を計測する車両(右)を展示しました)

展示の様子
環境や生物への影響研究の展示では、熱心にパネルを見ながら研究者と意見交換する来場者が多く見受けられました

計測体験の様子
人形に隠した放射線源(マントル)をサーベイメータで計測して探す体験をしていただきました

ブース全体の様子の画像
ブース全体の様子