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放医研と佐賀県が重粒子線がん治療施設開設に向けた連携・協力協定を締結

掲載日:2018年12月26日更新
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放医研と佐賀県は、佐賀県が中心となって進める重粒子線(炭素線)がん治療施設開設に向けた連携・協力に関する取決めを平成21年1月21日に締結しました。本相互協力の結果、重粒子線がん治療研究の成果の普及が促進され、我が国の放射線医学利用分野の発展・継承に寄与することが期待されています。

放医研の重粒子線がん治療装置(HIMAC)を用いて実施してきたがん治療は既に4千名以上の臨床試験、治療が行われ、厚生労働省により先進医療の承認を受けて、全国的な普及が待ち望まれています。これに対し放医研は、中期目標として普及に取り組む国内各地の関係者に対し、施設の設計・運営に係る各種の情報提供、必要な技術面、人材育成面での支援を行っています。

一方、北部九州地域においては、炭素線がん治療施設「九州先端医療がんセンター(仮称)」を民間プロジェクトとして佐賀県鳥栖地区に開設することが、地方自治体、国立・私立大学、地元医師会、経済界により構成される九州先端医療がんセンター(仮称)事業推進委員会によって検討されています。佐賀県は、このプロジェクトの中心となって総合プロデューサー的役割を担い、様々な取り組みを進めています。

今回の協定締結は、両者の連携・協力体制を構築することにより、より円滑に先進的治療法である重粒子線がん治療施設の開設を目指すものです。なお、放医研が大学・研究機関ではなく自治体とこのような協定を結ぶのは初めてであり、この点でも注目を集めています。

調印式を終え、握手する古川康佐賀県知事(左)と米倉義晴放医研理事長
調印式を終え、握手する
古川康佐賀県知事(左)と米倉義晴放医研理事長