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台湾財團法人張榮發基金会(重粒子線医療研究院)との研究・医療協力の取決めを締結

掲載日:2018年12月26日更新
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台湾財團法人張榮發基金会(重粒子線医療研究院)
との研究・医療協力の取決めを締結
重粒子線がん治療技術の国際展開として
台湾の重粒子線がん治療施設建設計画に協力

概要

放医研と台湾財團法人張榮發基金会(重粒子線医療研究院)(董事長:張榮發、以下、張榮發基金会)は、この程、重粒子線がん治療研究、低線量放射線影響研究等の放射線科学分野における相互協力を推進するため、研究・医療協力の取決めを締結しました。

同分野における相互協力を推進し、世界の放射線科学分野の発展・継承に寄与することを目的としています。

取決め締結の背景

放医研は、平成18年4月より開始した第2期中期計画の中で、国民の健康増進の観点から、特に重粒子線によるがん治療研究等、放射線に関するライフサイエンス研究を重点的に実施するとともに、重粒子線がん治療研究の成果を世界に発信し、重粒子線がん治療技術の国際展開を推進しています。

今回、研究・医療協力の取決めを締結した張榮發基金会は台湾長榮集團(總裁:張榮發、以下、長榮集團)により設立されており、昨年、長榮集團は張榮發基金会に重粒子線医療研究院を立ち上げ、放医研で実証された重粒子線がん治療をはじめとした、新技術を導入したがん治療施設の建設を計画中です。

本年4月7、8日には、張總裁以下8名が放医研を訪問し、放医研の重粒子線がん治療施設を見学するとともに、その治療成績と台湾の重粒子線がん治療施設の建設計画について討論が行われました。張總裁はじめ来所者は、放医研の治療成績について非常に感銘を受けられ、重粒子線によるがん治療法を高く評価されました。

今回の研究・医療協力の取決めの締結によって両機関が協力体制を構築することにより、台湾の重粒子線がん治療施設の建設計画への放医研からの助言、人材育成への支援など、より適切な対応が可能となり、放射線科学分野における、更なる国際貢献が期待されます。

財團法人張榮發基金会

財團法人張榮發基金会は、1985年に公的な福祉事業を目的に、長榮集團により設立されています。長榮集團は、「エバーグリーングループ」として知られ、海運、航空、重工業、ホテル事業等の分野において台湾有数の企業集団です。

協力内容

  1. 医師、研究者及び関連する職員の交流
  2. 医療に関する交流
  3. 研究資料、刊行物及び研究情報の交換
  4. 研究施設・設備の相互利用
  5. 研究資源の相互利用
  6. 共同研究活動
  7. 研究成果物の管理活用
  8. その他両者が合意した事項

有効期間

研究・医療協力の取決めの有効期間は、締結日より平成23年3月31日までとし、以後、延長できるものとしています。