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"放射線教育用アニメーション”続編を一般に公開 -放射性核種を定量するまでの知識を提供-

掲載日:2018年12月26日更新
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報道関係者の皆様へお知らせ
“放射線教育用アニメーション”続編を一般に公開-放射性核種を定量するまでの知識を提供-

2011年11月16日
独立行政法人放射線医学総合研究所

ポイント

  • 9月に公開した“放射線教育用アニメーション”の続編をホームページで公開、どなたでもご覧いただけます。
  • アニメーションと実写で放射線の知識を具体的に提供します。

概要

今年の9月より放射線医学総合研究所(以下「放医研」)では、放射線について正しい知識を持ち、正しく測定していただくことを目的として独自開発の“放射線教育用アニメーション”をホームページ上で公開しております。

その続編を、11月16日より公開します。今回は、γ線のエネルギーから放射性核種を決め、定量する2種類の代表的な装置について、原理及び実際の測定の流れを示します。これらの装置は高価で維持にもお金がかかるため一般ではあまり使われておりませんが、都道府県や国の機関から報告される放射性セシウムなどの濃度は、ほとんどがこれらの装置によって求められています。

“スペクトル解析1(ホールボディカウンタ、甲状腺モニタ)”では、放射線が特定の物質に当たるとかすかな光(シンチレーション光)を出す性質を利用した測定器について、“スペクトル解析2(ゲルマニウム半導体検出器による分析)”では、放射線が物質をイオン化する性質を利用した測定器について説明しています。

このツールが多くの方々のより放射線のことを知りたいというご希望にお応えする一助となることを期待しています。

参考資料

アニメーション名称 内容
1.サーベイメータの取扱い【9月公開済み】
  • 測定概論
    測定の歴史と目的、放射線の種類と単位、測定に関する統計的性質、測定に関する時定数
  • サーベイメータの分類
    電離箱、GM管(ガイガー・ミュラー管)、NaI(ヨウ化ナトリウム)、ZnS(硫化亜鉛)、H3-C14(トリチウム・炭素14)サーベイメータ、中性子サーベイメータ
  • 放射線測定の実際
    表面汚染の測定方法、空間線量の測定方法、放射能の計算
2.放射線の性質と防護【9月公開済み】
  • 理論編
    放射線の種類、放射線と物質の相互作用、放射線の透過力、距離の効果、遮へいの効果、時間の効果
  • 実験編
    測定の準備、距離の効果、遮へいの効果、時間の効果
3.スペクトル解析1(ホールボディカウンタ、甲状腺モニタ)【今回公開】(約40分)
  • 目的、ガンマ線と物質の相互作用、シンチレーション検出器、電子回路、スペクトル解析(検出器内での相互作用、エネルギー校正、未知試料の同定、効率校正)
  • 応用
    井戸型シンチレーション検出器、立位型ホールボディカウンタ、甲状腺モニタ
4.スペクトル解析2(ゲルマニウム半導体検出器による分析)【今回公開】(約50分)
  • 目的、ガンマ線と物質の相互作用、Ge(ゲルマニウム)半導体検出器、Ge電子回路、スペクトル解析(Ge検出器内での相互作用、エネルギー校正、効率校正、未知試料の同定)、Ge(ゲルマニウム)半導体検出器の特性および性能
  • 実際
    測定の準備、未知試料の同定、トピックス

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