2019年7月14日~15日に、いわき市総合保健福祉センター(福島県)にて「夏の体験学習QSTサイエンスラボ」を開催しました。3回目となる今年は、自分のからだの中にもある放射線の話と、霧箱により放射線が飛ぶ様子を観察したり、放射線をどうしたらさえぎることができるかを確かめる実験を行うプログラムを1日2回実施し、いわき市の小学3年~6年生までの親子と中学生、合わせて約180名にご参加いただきました。
いろんなものから出る放射線量を測ってみました、多い順番はわかったかな?
からだの中の放射線の話では、原子や放射線は何からできているのかなど少し説明があり、からだの中に本当に存在するのかなどのクイズでは親子で相談しながら回答する姿も見られました。体内の放射線を測る装置、体から放射線が排出されるしくみについてもみんなで学べました。
霧箱の実験では、初めて放射線が飛ぶ瞬間を目にして歓声が上がり、建物の地下で自然の放射線源(ラドン)を吸着させた紙フィルターの切片から出る放射線が見えるように工夫して観察しようとしている光景は、このサイエンスラボが求めている真髄ではないかと感じました。
次に、木やアルミ、鉛などの板を使って放射線をさえぎる実験では、さえぎる材料が変わると測定値がどうなるのか、放射線源から離れると測定値がどうなるのか、グループで話をしたり、担当の先生に聞いてみたりしながら調べていました。その結果がグラフになった時には嬉しそうな顔がいっぱい見られました。
霧箱で放射線が飛ぶ様子を見ることができました
放射線をさえぎるものを変えたり、放射線源からはなしたり測定値をくらべてみました
いろんなもので放射線をさえぎってみました カリウム測定に挑戦したグループもありました
今後も、いわき市をはじめ多くの皆様とこのような取組を通じて放射線に対する理解が拡がっていくことを望むとともに、地道な活動を進めて行きたいと思います。今回もたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。