3月1日(日曜日)に開催された大人が楽しむ科学教室(主催:千葉市科学館)で、高度被ばく医療センター 福島再生支援研究部の石井伸昌 主幹研究員が講演しました。
「環境中での放射性セシウムの動き 天然食材との関係は?」をテーマに、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故により大気中に放出されたセシウム-137について、当時の放医研の構内で観測したデータなどを交えて、土壌や樹木がどのように汚染されていたか、現在の汚染状況がどうなっているかをお話しました。また、2015年9月から調査をしている印旛沼の淡水魚の汚染状況や、天然のキノコがセシウム-137を吸収するしくみなども紹介しました。
お米を例に、食事による内部被ばく線量を計算する方法や、計算結果の解釈について説明し、計算の方法がわかって良かった、食品の安全性の基準を知ることができた、流通している食品の摂取による内部被ばくはそれほど心配する必要がないことが分かった、といった感想をいただきました。
ご来場いただき、誠にありがとうございました。
講演の様子