第32回公開講座をオンラインで開催します。
本講座では、重粒子線がん治療や標的アイソトープ治療、脳機能イメージング技術を活用した認知症の診断・予防・治療法の開発及び、医療被ばくの防護に関する研究について紹介します。
皆様のご参加をお待ちしております。
概要
テーマ: | 「放射線医学で目指す がん・認知症の克服と医療被ばくの最適化」 |
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日時: | 2020年10月18日(日曜日)15時00分~17時00分 |
場所: | オンライン |
参加費: | 無料 |
申込: |
事前申込制 【申込方法】 お申込みは公開講座イベントページ(Peatix)からお願い申し上げます。(受付を終了させていただきました) 10月15日(木曜日)受付締切とさせていただきます。 ※チケット(参加登録)をお申込みの際は、Peatixアカウントを作成するか、Twitter/Facebook/Google/Appleアカウントでログインしてください。初めてPeatixを利用する場合の新規登録について [PDFファイル/281KB] (ご参考:Peatixヘルプ「【初めてご利用される参加者様向け】Peatixご利用の流れ」) ※パソコンからお申込みの場合は、Google Chrome(ダウンロードしてすぐにお使いいただけます)の利用が推奨されています。(ご参考:Peatixヘルプ「チケットが申し込めない場合」) |
ご注意: |
ご参加に際しまして:
参加ご登録者様へ:
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チラシ: | |
お問合せ: | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 研究企画室 研究推進ユニット Tel:043-206-3193 E-mail:koukai@qst.go.jp |
プログラム
15時00分 | 開会挨拶 | |
15時05分から15時30分 |
講演1 ここまで来た!重粒子線がん治療 |
辻 比呂志(QST病院長) |
重粒子線治療は副作用が少なく、効果が強力なとても優れたがんの治療です。稲毛にある旧放医研病院は今年からQST病院と名前が変わりましたが、世界に先駆けて積み重ねてきたこれまでの実績をもとにこの治療を広く普及させるための研究開発を続けています。公開講座ではこの治療の適応となっている様々な疾患についてご説明するとともに、現在私たちが取り組んでいる研究課題や今後の展望についてもご紹介します。 | ||
15時35分から16時00分 |
講演2 体の中から放射線をがんにあてる ―古いけど新しい標的アイソトープ治療― |
東 達也(放医研 分子イメージング診断治療研究部長) |
核医学治療・RI内用療法という治療を聞いたことはありますか?放射性ヨウ素-131から出る放射線を用いた甲状腺がんやバセドウ病の治療はその代表例です。日本でも古くから行われていますが、近年、多数の核種や製剤が登場したことで、診断と治療を融合した「標的アイソトープ治療」という新しいコンセプトの治療法に進化してきました。この講演では、欧米での標的アイソトープ治療の現状と進展や、日本の現状とQST放医研の取り組みを簡単に紹介します。 | ||
16時05分から16時30分 |
講演3 認知症に打ち勝つ研究の最前線 ―健康長寿に役立つ実用化に向けて― |
樋口 真人(放医研 脳機能イメージング研究部長) |
高齢化社会を迎えた日本では、アルツハイマー病をはじめとする認知症とその前段階に該当する人が1,000万人を超えています。私たちの脳の中では、年を取るにつれてタンパク質の「ゴミ」が蓄積して、神経細胞の働きが鈍り、これが認知症の原因となることが分かってきました。私たちはこの「ゴミ」をポジトロン断層撮影(PET)という画像検査で捉えることに世界で初めて成功し、実用化を進めています。さらにこのPET検査を足がかりにして、より簡便で普及性が高い血液検査や「ゴミ」を減らす治療薬の開発、さらには「ゴミ」がたまっても障害を受けにくい脳の強化法の開発も行っています。5年後には認知症の超早期検診や予防が実現することを目指す私たちの取り組みに、ぜひとも触れてみて下さい。 | ||
16時35分から17時00分 |
講演4 放射線検査による被ばく -少なすぎても多すぎても無駄な被ばくー |
神田 玲子(放医研 放射線防護情報統合センター長) |
放射線検査は、人類最初の放射線利用技術です。今や、私達の健康を守る上でなくてはならない技術ですが、医療目的とはいえ、放射線を人に当てるのですから、当然、放射線防護のルールはあります。医療法の改正により、今年4月から、患者さんに適切な線量を用いて検査するよう、各病院ではこれまで以上に配慮することになります。こうした社会の動きに合わせて、放医研が行っている医療被ばく防護研究や活動についてご紹介します。 | ||
17時00分 | 閉会挨拶 |