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千葉地区共通情報

千葉市科学館の大人が楽しむ科学教室(3月7日開催)で講演しました

掲載日:2021年3月11日更新
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3月7日(日曜日)にオンラインで開催された大人が楽しむ科学教室(主催:千葉市科学館)で、放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部の高畑圭輔 研究員が講演しました。講演テーマは「元アメフト選手に生じる神経変性疾患で注目-頭部外傷が引き起こす遅発性脳障害と、異常タンパク質の関係、研究でわかったこと-」です。

導入として、当初はボクシング選手だけに起こると思われていた頭部外傷による遅発性脳障害が、アメリカンフットボール、格闘技、アイスホッケー、野球などのスポーツでも起こりうることがわかってきて、現在、欧米サッカー界では子どものヘディングを禁止する動きが広がっていることをお話しました。

そして、QSTが世界に先駆けて開発した、異常なタウタンパク質を生体脳で可視化する技術を用いて、スポーツによる接触で繰り返し頭部外傷を受けた場合だけでなく、交通事故などによる重度の単発頭部外傷でも異常なタウたんぱく質が脳内に蓄積することを明らかにした研究成果などを紹介しました。

また、頭部にどのような方向で外傷が加わると危険かをお話し、脳を守るために大切なこととして、脳しんとうなど脳が揺れる行為は避けた方が良いことをお話しました。

会場からは、例えばラグビーの試合中に脳しんとうを起こしたらどのくらい休むと良いのか?などの質問があり、脳しんとうを軽視してはいけないとわかった、保険で検査が受けられるようになるよう期待している、といった感想が寄せられました。

ご来場いただき、誠にありがとうございました。