がん治療やお花の品種改良など様々な分野で使われているイオンビーム。今、イオンビームを使って作られた小さな生き物が、環境問題の解決に役立つと期待されるバイオマス研究で活躍しようとしています。
一つは、捨てるしかなかったサトウキビの絞りかすから、プラスチックの原料を作る酵素を生産する菌類。もう一つは、石油に代わる物質を大量に生産する藻類です。
イオンビームによって拓かれる、循環型社会の新たな扉を一緒にのぞいてみませんか?
開催概要
日時 | 2023年10月26日(木曜日)13時~14時30分 |
---|---|
場所 |
オンライン (サイエンスアゴラ2023のオンライン開催で実施するイベントです) |
参加費 | 無料 |
申込 |
事前申込制 【申込方法】 お申込は、Peatixイベントページからお願いいたします。 ※チケット(参加登録)をお申し込みには、Peatixアカウントが必要です。Peatixアカウントを作成するか、Twitter/Facebook/Google/Appleアカウントでログインしてお申込ください。 |
お問合せ |
オンラインイベント「小さな生き物が世界を変える!ビームでつくる循環型社会」について 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 サイエンスアゴラ2023について サイエンスアゴラ2023運営事務局 |
プログラム
13時 | 【はじめに】イベントの趣旨と登壇者紹介 【アイスブレイク】イオンビームと聞いて、頭に浮かぶものは? |
---|---|
13時05分 | 【研究者に質問1】そもそもイオンビームって?どんなことができる? 【研究者に質問2】イオンビーム×品種改良=? |
13時15分 | 【話題提供1】酵素の力でサトウキビの絞りかすをプラスチック原料の製造に利用できる物質に。そんな酵素を生産する菌類って? |
13時30分 | 【話題提供2】石油の代わりになる物質を、大量に生産する藻類って? |
13時45分 | 【対話の時間】 資源や環境問題の解決に向けたイオンビームの利用可能性について、参加者の皆さんと一緒に考えます。 |
14時 | 終了(14時30分まで延長する可能性があります) |
登壇者
下川 卓志 Shimokawa Takashi 量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門 量子医科学研究所 粒子線照射効果研究グループリーダー 2000年東京大学大学院医学系研究科修了。博士(医学)、専門は分子生物学、放射線生物学、がん治療生物学。重粒子線を用いたがん治療の高度化にむけた生物学的基礎研究と、重粒子線の効果的な活用について研究しています。 |
|
長谷 純宏 Hase Yoshihiro 量子科学技術研究開発機構 量子技術基盤研究部門 高崎量子応用研究所 量子バイオ基盤研究部 上席研究員 1998年京都府立大学大学院農学研究科修士課程修了。博士(農学)。イオンビームを使って植物や微生物を改良する研究に草創期から関わってきました。突然変異と進化、そしてそれを品種改良に役立てる研究に興味があります。 |
|
加川 雄介 Kagawa Yusuke 東レ株式会社 先端融合研究所 主任研究員 2012年北海道大学大学院農学院応用生物科学専攻 博士(農学)。非可食性バイオマスから非石化原料由来の汎用化学品の量産化に向けた研究に注力しており、その中でも、バイオマス分解に必要な”糖化酵素”の高機能化や低コストな量産化技術を確立すべく、酵素生産菌の育種などに日々取り組んでいます。 |
|
鈴木 石根 Suzuki Iwane 筑波大学 生命環境系 教授 1995年名古屋大学大学院農学研究科 博士(農学)。 微細藻類の遺伝子発現制御や代謝経路を改変し、光合成機能を活用したCo2からの有用物質生産に取り組んでいる。カーボンニュートラルやゼロエミッションに貢献したいと思っています。 |
|
中島 朋 Nakajima Tomo 科学コミュニケーター 2013年筑波大学大学院教育研究科 修士(教育学)。高校理科教諭、日本科学未来館科学コミュニケーターを経て、現在は宇宙事業を扱う民間企業に勤務。フリーランスの科学コミュニケーターとしても活動し、イベント企画やファシリテーターなどを行う。趣味は、宇宙飛行士のおっかけ。 |