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理事長の紹介

掲載日:2018年12月26日更新
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平野俊夫(ひらのとしお)

1972年に大阪大学医学部を卒業し、大阪大学医学部第三内科に入局。1973年より3年間アメリカNIHに留学。大阪府立羽曳野病院内科、熊本大学、大阪大学助教授を経て、1989年大阪大学医学部教授に就任。同大学院生命機能研究科教授、同研究科長(2004-2006)、同大学院医学系研究科長・医学部長(2008-2011)、第17代大阪大学総長(2011-2015)などを歴任。この間理化学研究所グループディレクターや日本免疫学会会長、日本学術会議会員、総合科学技術・イノベーション会議議員、国立大学協会副会長などを兼務した。

関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎などの慢性炎症性疾患にはTNFやインターロイキン6(IL-6)などの免疫制御因子が関与している。事実IL-6に対する抗体医薬が開発され、関節リウマチなどの慢性炎症性疾患の治療に使用されている。

平野は8年間におよぶ幾多の困難を乗り越えて、1986年にIL-6遺伝子を発見し全構造を解析した。さらにIL-6シグナル異常で慢性炎症性疾患や自己免疫疾患が発症することを明らかにした。また、IL-6増幅回路(IL-6アンプ)の存在を明らかにし、IL-6アンプが自己免疫疾患や慢性炎症性疾患などの発症機序に関与することを明らかにした。

これらの研究業績により、2009年にスウェーデン王立科学アカデミーよりクラフォード賞を日本人として初めて受賞した。さらに2011年には日本国際賞を受賞した。

また、インターロイキンと亜鉛トランスポータのリンクを発見し、亜鉛がシグナル分子として作用することを見いだした。免疫応答や自己免疫疾患・アレルギー疾患における亜鉛システムの役割解明の研究をするとともに、亜鉛が新しい細胞内シグナル伝達因子であることを提唱した。

Toshio Hirano, Interleukin 6 in autoimmune and inflammatory diseases: a personal memoir. Proc Jpn Acad Ser B Phys Biol Sci. 2010 July 21; 86(7): 717–730.Interleukin 6 in autoimmune and inflammatory diseases: a personal memoir

略歴

学歴

  • 昭和47年3月 大阪大学医学部卒業
  • 昭和54年1月 同 医学博士

職歴

  • 昭和47年4月 大阪大学医学部副手(内科学第3教室)
  • 昭和48年6月 アメリカ合衆国に留学National Institute on Aging, NIH
  • 昭和53年10月 大阪府立羽曳野病院内科医員
  • 昭和55年5月 熊本大学助教授(医学部)
  • 昭和59年1月 大阪大学助教授(細胞工学センター)
  • 平成元年11月 同 教授(医学部)(平成23年8月まで)
  • 平成14年4月 同 教授(大学院生命機能研究科)(平成23年8月まで)
  • 平成16年4月 同 大学院生命機能研究科長(平成18年3月まで)
  • 平成18年3月 日本学術会議連携会員(平成23年9月まで)
  • 平成20年4月 大阪大学大学院医学系研究科長・医学部長(平成23年3月まで)
  • 平成23年8月 同 総長(平成27年8月まで)
  • 平成23年10月 日本学術会議会員(平成29年4月まで)
  • 平成24年3月 内閣府総合科学技術会議議員
  • 平成26年5月 同 総合科学技術・イノベーション会議議員(平成28年3月まで)
  • 平成28年4月 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 理事長(現在に至る)
  • 平成29年4月 日本学術会議連携会員

その他の主な活動歴

  • 日本免疫学会会長
  • 日本医学会総会副会頭
  • 環太平洋大学協会(APRU)第19回年次学長会議議長
  • 一般社団法人国立大学協会副会長

国際賞歴

  • The Sandoz Prize for Immunology(平成4年)
  • The Crafoord Prize(平成21年)
  • 日本国際賞(平成23年)

専門

免疫学・生命科学

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