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量研について

寄附のご報告と成果(平成31年/令和元年度)

掲載日:2020年9月14日更新
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寄附のご報告

 量研(QST)では、皆様よりご寄附いただいた寄附金等を「QST未来基金」の取り組みにより、管理、運用しております。

 平成31年度/令和元年度は31件、合わせて10,673,496円のご寄附をいただき、18件の研究開発事業等に活用させていただきました。

 皆様のお気持ちに、あらためて御礼申し上げます。

 令和2年4月以降にご寄附いただいた寄附金等につきましても、ご寄附の趣旨を十分尊重し、量研の研究開発に役立てるための準備を進めております。
 引き続き、量研の活動にご理解、ご協力、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

基金による活動の成果

平成31年度/令和元年度にQST未来基金で実施した事業のうち、4件についてその概要をご紹介いたします。

  1. 放射線人体影響事業
  2. 核融合エネルギー研究開発の発展に向けたアウトリーチ活動
  3. 量子ビームを活用した触媒材料研究​
  4. 第3回QST国際シンポジウム「量子生命科学」

1.放射線人体影響事業

実施部署

量子医学・医療部門 放射線医学総合研究所 放射線影響研究部

概要

 放射線による人体への影響の仕組みを解明する研究の重要性は、(特に)東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて再認識されています。本事業では、放射線影響研究のために欠かせない研究材料等の購入や、当該研究の成果を幅広く国民の皆様へご紹介するための「放射線影響セミナー」の開催及び世界中から当該分野の研究者があつまる「放射線科学における包括的な国際会議」(ICRR)の参加費用などに寄附金を活用させていただきました。今後とも、研究を推進するとともに、幅広い分野で活動を継続させるため、当該分野の情報発信力の強化や女性・若手研究者を中心に研究支援や人材育成などを行なって参ります。

担当者からのお礼の言葉

令和元年度は、放射線影響研究に係わる複数の活動に使用させていただきました。「動物実験に必要な研究材料」として、マウス・ラット用の飲水ボトルの供給用のバケツをポリエチレン製からステンレス製に交換しました。これにより、耐久性が向上し滅菌作業も効率化されました。「放射線影響セミナー」では、郡山市の小中学校でのセミナーを中心に霧箱実習も行い、子どもも大人も興味と理解が進むセミナーをする事が出来ました。また、本取組は地元の新聞にも紹介されました。「国際学会参加費用の補助」では、若手研究者及び将来研究者を目指す学生が国際学会での発表や海外の研究者との交流の機会を持つことで、研究への大きな刺激になりました。さらに、「海外研究者招聘セミナー」では、放射線療法と免疫療法により相乗効果に関する研究で国際的に著名なSandra Demaria博士を招聘し、所内外の研究者が参加できる講演会を開催しました。本テーマの所内での関心が高く、多くの研究者の参加と活発な討論が行われました。

令和2年度も引き続き放射線影響研究の活動を支援し、人材育成と研究推進に貢献出来るように努めてまいります。

 放射線人体影響写真1 放射線人体影響写真2
小学校での放射線セミナー(左)、海外研究者招聘セミナーの様子(右)

2.核融合エネルギー研究開発の発展に向けたアウトリーチ活動

実施部署

核融合エネルギー部門 研究企画部

概要

 安全で地球にやさしい未来のエネルギー源と言われる核融合エネルギーの研究開発の発展のため、幅広い年齢層の方の理解増進を図るとともに、積極的な情報発信を行っています。本事業では、寄附金を活用し、展示施設への来訪者の方に核融合研究開発がより身近に感じられるよう、研究内容等を解説した電子看板(デジタルサイネージ)を導入し、また、お子様でも理解が深まるよう、核融合研究開発を紹介するパンフレットを作成しました。

担当者からのお礼の言葉

 日頃より、当部門の研究開発へのご支援ありがとうございます。今回のご寄附により、新たに電子看板(デジタルサイネージ)を購入するとともに、お子様向けのパンフレットを作成しました。当部門の研究開発内容がよりわかりやすく、関心を持ってもらえるよう役立たせていただきます。今後とも、よろしくお願いします。

核融合アウトリーチ活動写真1 核融合アウトリーチ活動写真2
電子看板(デジタルサイネージ)(左)、お子様向けのパンフレット(右)

3.量子ビームを活用した触媒材料研究

実施部署

 量子ビーム科学部門 高崎量子応用研究所  先端機能材料研究部

概要

 燃料電池は,水素と酸素を化学反応させて電気を発生させます。水素と酸素があっても反応は進まず、触媒があることにより反応が進みます。私たちは、その触媒材料の研究を行っています。一般的な燃料電池では高価な白金が触媒に使用されていますが、私たちは安価な炭素を主原料とした材料開発を進めており、寄附金はこの材料の購入などに活用させていただきました。脱化石燃料を目指した社会の実現に貢献します。

担当者からのお礼の言葉

 量子ビームを活用した触媒材料研究へのご支援、ありがとうございました。ご寄附により、イオンビーム、電子線照射により炭素材料(グラフェン)中に形成されるナノレベルの特異な構造を作り出すことで、触媒性能の向上が見られ、触媒材料の研究を進めることができました。これらはご寄附の賜物であり感謝申し上げます。

量子ビーム触媒材料写真1量子ビーム触媒材料写真2
電子線照射して作製した窒素添加グラフェン触媒(左)、Ptナノ粒子触媒(中央・右)

4.第3回QST国際シンポジウム「量子生命科学」

実施部署

 量子生命科学領域

概要

 令和元年12月4日、5日に奈良春日野国際フォーラム“甍”にて、第3回QST国際シンポジウム「量子生命科学」を開催し、国内外から総勢208名が参加しました。当該シンポジウムでは、新しい学術領域である量子生命科学のポテンシャルを最大限に発揮するため、これまで培ってきた知見と基盤技術を集約してイノベーションを創出するための議論を目的としており、寄附金は海外の研究者の招へいや会場の運営に活用させていただきました。セッションでは、活発な議論が行われ、専門分野が多岐に亘る研究者同士がお互いの知識を共有し、新たにアイデアが生まれる良い機会となりました。

担当者からのお礼の言葉

皆様からお寄せいただいた寄付金により、大変実り多いシンポジウムを開催することができました。心より御礼申し上げます。「量子生命科学領域」は、平成31年4月、量研で進められてきた量子科学技術研究をさらに発展させるため、新たな研究組織として発足致しました。量子論・量子科学技術と生命科学研究を融合した量子生命科学研究を世界に開かれた体制で推進すべく、精力的な取り組みを実施しています。量子生命科学という学際的な要素を多く持つこの新しい学術領域で新たなイノベーションを創出し、健康長寿社会の実現に貢献するため努力を重ねてまいります。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

量子生命科学シンポジウム写真1
参加者全員で記念撮影

量子生命科学シンポジウム写真2量子生命科学シンポジウム写真3
基調講演の様子(左)、ポスター会場における異分野同士の交流の様子(右)


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