核融合エネルギーフォーラム第4回全体会合をプログラムに沿って講演や報告などの要旨や資料の他、ビデオ映像でもホームページ上で再現しました。本会合は、核融合エネルギーの研究・技術開発の進捗状況を広く理解いただき、特に次世代を担う若手研究者・技術者に対してその活躍の場と期待されるITER計画やBA活動への理解を深めていただくことを目的とし、第1部(会員総会と佐藤文隆議長の特別記念講演、及び立花隆委員の緊急スピーチ)と第2部(JT-60SA計画の講演及び討論会)から構成されています。
第1部の会員総会では、核融合エネルギーフォーラム運営会議報告の中で、次期議長に選任された同会議・中島尚正委員に今後の抱負を語っていただきました。続いて、平成21年度「吉川允二核融合エネルギー奨励賞」の授賞式を執り行い、若手3名を表彰しました。前回の特別講演会では国際協力で取り組む大型科学技術プロジェクト(ITER、ISS、ILC)の意義について特集しましたが(第3回全体会合、平成21年3月26日、後述のバックナンバー参照)、今回は現代科学の揺籃の時代に目を移し、退任される佐藤文隆議長からケルビンを中心に「英国科学史漫歩:核とイオン」と題して特別記念講演をいただきました。引き続き、運営会議・立花隆委員から、昨秋の“事業仕分け”をもとに、科学技術に対する国民的理解を得ることの必要性を訴える緊急スピーチがありました。
第2部の特別討論会では、日欧協力による幅広いアプローチ活動(サテライト・トカマク計画事業)と国内計画(トカマク国内重点化装置計画)を合同で進めているJT-60SA計画が、本フォーラムのプラズマ物理クラスターを中心に本年よりその研究計画を国内の研究コミュニティで広く検討して行くこととなったことを受け、同計画に関する講演と討論を行いました。JT-60SA計画の進捗状況と研究計画の紹介、およびJT-60SA計画への期待や要望の講演後、その研究計画やJT-60SA計画をこれから担う若手研究者にとって一層魅力的なプロジェクトにして行くことを目的に活発な意見交換が行われました。
左から:佐藤文隆議長 中島尚正次期議長
立花隆委員(運営会議) 松田慎三郎委員(司会:運営会議)
会場の様子
左)吉田直亮委員長:ITER・BA技術推進委員会の取り組み
右)堀池寛委員:調整委員会/専門クラスターの取り組み
平成21年度 吉川允二核融合エネルギー奨励賞授賞式
右から:松永剛氏 長坂琢也氏 秋山毅志氏
佐藤文隆議長 吉川允二氏 中村幸男委員長(選考委員会)
佐藤文隆議長:特別記念講演「英国科学史漫歩:核イオン」
立花隆委員:緊急スピーチ
左) 鎌田裕委員:JT-60SA計画の進捗状況と研究計画
右) 高瀬雄一委員:JT-60SA計画への期待と要望
プログラム(敬称略)
※ビデオ映像は「Explorer」「Fire Fox」「Safari」等でご覧戴けます。
再生開始までに時間を要する場合がございますので、予めご了承下さい。
なお、Macintosh をご利用の方は、Mac用 WindowsMediaPlayerまたはRealPalyerをダウンロード頂いて、ご覧ください。
第1部 会員総会 開会挨拶 核融合エネルギーフォーラム 議長 (京大名誉教授) 佐藤 文隆
核融合エネルギーフォーラム活動報告 運営会議報告 運営会議 委員(原子力機構客員研究員) 松田 慎三郎 調整委員会/専門クラスターの取り組み 調整委員会 委員(大阪大学教授) 堀池 寛 ITER・BA技術推進委員会の取り組み ITER・BA技術推進委員会 委員長(九州大学特任教授) 吉田 直亮
平成21年度「吉川允二核融合エネルギー奨励賞」授賞式 選考経緯 選考委員会 委員長(核融合科学研究所教授) 中村 幸男 授賞式 特別記念講演「英国科学史漫歩:核とイオン」 佐藤 文隆 緊急スピーチ 運営会議委員(立花隆事務所) 立花 隆
第2部 特別討論会:JT-60SA 計画の紹介と今後の取り組み JT-60SA 計画の進捗状況と研究計画 核融合エネルギーフォーラム 調整委員会 委員
JT-60SA 計画への期待と要望 調整委員会/ITER・BA技術推進委員会 委員
意見交換
閉会 司会:松田 慎三郎 |
核融合エネルギーフォーラム この度、核融合エネルギーフォーラム(議長:佐藤文隆京都大学名誉教授)は第4回 全体会合を開催することになりました。本会合は、核融合エネルギーの 実現に向けた研究・技術開発の促進を支援する核融合エネルギーフォーラムの会員総会(第1部)と、日欧協力による幅広いアプローチ活動(サテライト・トカマク計画事業) と国内計画(トカ マク国内重点化装置計画)を合同で進めているJT-60SA計画の特別討論会(第2部)から構成されています。 第1部の会員総会では、核融合エネルギーフォーラムの活動報告に続いて、平成21年度「吉川允二核融合エネルギー奨励賞」の授賞式を執り行います。また、前回 の特別講演会では国際協力で進める大型科学技術プロジェクトの意義について特集しましたが(第3回全体会合、平成21年3月26日、下記ホームページ参照)、今回は現代科学 の揺籃の時代に 目を移し、「英国科学史漫歩:核とイオン」と題して佐藤文隆議長から特別講演をいただく予定です。 第2部の特別討論会では、核融合エネルギーフォーラムのプラズマ物理クラスターを中心に本年より、JT-60SAの研究計画を広く国内の研究コミュニティで検討して 行くこととなったことを受け、JT-60SA計画に関する講演と討論を行ないます。JT-60SA計画の進捗状況と研究計画の紹介、およびJT-60SA計画への期待や要望の講演後、 その研究計画やJT-60SA計画をこれから担う若手研究者にとって一層魅力的なプロジェクトにして行くことを目的に意見交換を行います。是非、会場から積極的なご提案など、よろしくお願いします。 これらの講演や討論を通じて、核融合エネルギーの研究・技術開発の進捗状況をご理解いただき、特に次世代を担う若手研究者・技術者に対してメッセージを発すると ともに、その若い世代の活躍の場と期待されるITER計画やBA活動について理解を深めたいと思います。 年度末のお忙しい時期ではございますが、本会合は参加自由形式ですので、是非ご出席いただきますようお願い申し上げます。その際、席数に限りがございますので、 添付の事前登録申込書にて、氏名、現在ないし最終所属(学生の方は学校名)、連絡先(住所&電話番号)、年齢を明記の上、核融合エネルギーフォーラム事務局まで メール(fusion-energy-forum@jaea.go.jp)ないしFAX(029-270-7468)にてお送りください。 プログラム(案) 開催日時:平成22年3月25日(木) 13:30-17:30
(お問い合せ先) 核融合エネルギーフォーラム事務局 |