子宮がんの治療法
当院では子宮がんに対する放射線治療を行っています。子宮頸がんや子宮体がんに対する根治的放射線治療や、術後腟断端再発に対する治療が可能です。外部照射(リニアック)と小線源治療(腔内照射)を組み合わせて治療を行います。治療法は、組織型や病期、腫瘍の大きさ、年齢、合併症の有無を考慮して総合的に選択されます。
※当院での小線源治療(腔内照射)のみのご相談も承っています。
子宮がんの放射線治療

子宮がんの放射線治療
🔵外部照射
外部照射とは、リニアックと呼ばれる放射線治療装置を用いて、体外から体内のがん病巣に放射線を照射して治療する方法です。外部照射の最中に、熱や痛みを感じることはありません。
外部照射の治療範囲は、子宮の病巣から腫瘍が拡がる可能性のある腟、子宮傍結合織、骨盤リンパ節までを含めます。図aは、リンパ管造影の写真に照射野を重ねたものです。骨盤リンパ節(内・外・総腸骨・閉鎖節・仙骨前リンパ節)は照射野に含まれます。図bはCT上で再構成した、実際の照射範囲の一例です。

図a

図b
🔵小線源治療(腔内照射)
小線源治療(腔内照射)とは、子宮腔内および腟腔内に、放射線を出す物質(線源)を直接挿入し、子宮頸部の主病巣に集中的に多くの線量の放射線を照射する治療法です。
Remote After loading System(RALS)と呼ばれるシステムにより、機械に格納された線源をリモートコントロールで子宮腔内に挿入します。
近年では、小線源治療を行う際に、CTやMRI画像を用いることにより、安全かつ確実に小線源治療を行う、画像誘導小線源治療と呼ばれる手法が使われるようになってきました。当院では、いち早くこの手法を用いて治療を行っており、良好な治療成績をあげています。

小線源治療
🔵治療スケジュール
病状によって異なりますので、詳しくは担当医にお尋ね下さい。
有害反応(副作用)について
🔵治療期間中~照射後数週(治療が終わると治ります)
よくおこるもの
- 下痢:2~3週目頃から始まることが多くあります
- 皮膚の変化:赤くなったり、色素沈着が起こることがあります
ときどきおこるもの
- 消化器症状:吐き気、食欲低下
- 刺激症状:膀胱炎、直腸炎
まれにおこるもの
- 強い腹痛
🔵治療後数か月~数年後
必ずおこるもの(頻度100%)
- 閉経前の方では、卵巣の機能が低下して閉経状態になります。
ときどきおこるもの(頻度20%、重症なものの頻度は数%以下)
- 直腸からの出血:びらん、潰瘍 ※半年~1年後以降に起こることが多くあります
- 膀胱からの出血:びらん、潰瘍 ※1~2年後以降に起こることが多くあります
- 便通障害、腹痛、足のむくみ等
まれにおこるもの(数%以下)
- 直腸と腟の間にろう孔形成:人工肛門を造設します
- 膀胱と腟の間にろう孔形成:尿路変更術を行います
- 腸閉塞・腸の穿孔:手術が必要になることがあります
- 放射線性骨炎
- 二次がん
放射線治療の治療成績
当院での治療成績の一部を紹介します。

放医研 A点線量処方での成績:全生存率

放医研 画像誘導小線源治療での成績:全生存率
当院では、子宮がんの放射線治療に関して、国内・海外施設との臨床研究や、分子病理学的な基礎研究、国際貢献(アジア地域の放射線治療の改良)などを積極的に行っています。
詳細について興味のある方は、担当医にお尋ね下さい。

043-206-3306
043-206-3345 受付時間:8時30分から17時)
043-206-3483
043-206-3439 受付時間:平日9時から11時30分、12時30分から16時)
043-284-8852 受付時間:平日9時から11時30分、12時30分から15時 ※不定休 ※治療適応などの判断はできません)
043-206-3181
kokusaiml@qst.go.jp ※海外からの受診のご相談受付です)