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QST病院

重粒子線治療の適応疾患、重粒子線の特徴、当院の実績、紹介方法について

掲載日:2026年4月1日更新
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重粒子線治療が適応となる疾患について

重粒子線治療が適応となる疾患については、(公)日本放射線腫瘍学会の粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)において推奨される疾患別治療方針に掲載されており、それに基づいて重粒子線治療を実施しております。

参照:JASTRO

先進医療Aとして実施の粒子線治療
保険診療として実施の粒子線治療

保険適用

骨軟部腫瘍及び頭頸部悪性腫瘍等237,500点 前立腺がん160,000点​

頭頸部 頭頸腫瘍・涙腺がん(口腔・咽喉頭の扁平上皮がんを除く)
照射回数 16回、治療期間 4週間
脈絡膜悪性黒色腫
照射回数 4回、治療期間 1週間
骨軟部 切除非適応骨軟部腫瘍(肉腫)
照射回数 8-16回、治療期間 2-4週間
前立腺 限局性前立腺がん・局所進行性前立腺がん
照射回数 12回、治療期間 3週間
膵臓 遠隔転移のない膵臓がん、膵がん術後局所再発
照射回数 12回、治療期間 3週間
婦人科 子宮頸部腺がん2~4A
照射回数 20回、治療期間5週間
肝臓 大型の肝細胞がん(4cm以上 混合型肝がんを含む)
照射回数 2回・4回、治療期間4日~1週間
肝内胆管がん(腫瘤形成性)
照射回数 4回、治療期間~1週間
大腸 局所大腸癌(手術後に再発したもの)
照射回数 16回、治療期間4週間
非小細胞肺がん
ステージI~IIA(臨床病期T1-T2bN0M0の原発性肺がん)
照射回数 1回・4回・12回・16回、治療期間 1日~4週間​
婦人科 局所進行子宮頸部扁平上皮癌(長径6センチメートル以上のものに限る)
婦人科 婦人科領域の悪性黒色腫

先進医療

​重粒子線治療の患者負担 344万円 それ以外は保険適用

食道 食道がんステージ1
照射回数 12回、治療期間 3週間
遠隔転移のない非小細胞肺がん
ステージ0(臨床病期Tis, N0M0の原発性肺がん)
照射回数 1回・4回・12回、治療期間 1日~3週間
非小細胞肺がん
ステージIIB~IIIC
(臨床病期T2bN0M0あるいはTanyN1-3M0 の原発性肺がん)

照射回数 16回、治療期間 4週間
遠隔転移のない気管・気管支がん
照射回数 9~16回、治療期間 3~4週間
肝臓 小型の肝細胞がん(4cm未満 混合型肝がんを含む)
照射回数 2回・4回、治療期間 ~1週間​
生検または画像で診断された腎細胞がん
照射回数 12回、治療期間 3週間
少数転移性肺転移
(3個以下)
照射回数 1回・4回・12回・16回、治療期間 1日~4週間
少数転移性肝腫瘍
(3個以下)
照射回数 4回、治療期間 ~1週間
限局性リンパ節転移 照射回数 12回・16回、治療期間 3~4週間

臨床試験

重粒子線治療にかかる患者負担なし、それ以外は保険適用

乳腺 ステージ0または1の乳がん
照射回数 4回、治療期間 1週間
食道 食道がん 内視鏡治療後追加治療
照射回数 8回、治療期間 2週間
腎臓 生検または画像で診断された腎細胞がん
照射回数 4回、治療期間 1週間

人体のイラストと適応疾患部位名称
重粒子線治療の適応(2024年6月1日現在)

重粒子線の特徴

重粒子線とは炭素(C)、ネオン(Ne)、シリコン(Si)アルゴン(Ar)などのイオンが超高速で飛んでいるものです。当院では炭素イオン線をがん治療に利用し治療しており、3つの特徴があります。

チェックボックス一般の放射線治療と比べ、がん病巣に集中して照射できます。

チェックボックス​一般の放射線が効きにくいがんにも効果があります。

チェックボックス​短い治療期間で治療できます。

重粒子線とエックス線の線量分布比較

重粒子線とエックス線の線量分布比較

QST病院の実績

世界初の医療専用装置である当院の重粒子線がん治療装置(HIMAC)の主加速器は直径がおよそ40m、周長約130mで、1994(平成6年)から重粒子線がん治療が開始され、30年以上の重粒子線治療経験があり、令和7年3月までの治療実績は世界最多の17,862件を実施しています。
新しい照射法の開発のため、2010年にHIMACの増設を行い、重粒子線の効き目を患部だけに集中させることによって副作用をおさえ、治療効果を高めるために、呼吸同期照射法と3次元ビームスキャニング照射法を開発しました。また、楽な姿勢で治療が受けられるように、どんな方向からでも重粒子線が照射できる回転ガントリーを開発しました。
100床の入院施設を完備し、専門医等28名が重粒子線治療に専従しています。

回転ガントリー

回転ガントリー

楽な姿勢で治療が受けられるように、どんな方向からでも重粒子線が照射できる(360°任意の方向から照射が可能)

わが国における重粒子線治療施設は、当院の他に兵庫県立粒子線医療センター、群馬大学医学部附属病院重粒子線医学センター、九州国際重粒子線がん治療センター、神奈川県立がんセンター、大阪重粒子線センター、山形大学医学部東日本重粒子センターで、治療を行っております。

当院への紹介方法(医療関係者の方へ)

当院の初診予約は紹介元医療機関からのFAX申し込みによる紹介予約制となっています。申込方法は「患者さんのご紹介に際して」をご参照ください。

患者さんのご紹介に際して

まとめ

重粒子線治療は、手術非適応症例に対して手術に代わり得る局所療法です。手術に比べて根治性は劣りますが低浸襲であり、他の放射線と比べてサイズが大きい腫瘍に対しても短期間の治療が可能です。

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