3月6日(土曜日)に開催された大人が楽しむ科学教室(主催:千葉市科学館)で、放射線医学総合研究所 重粒子線治療研究部の小池上席研究員が講演しました。
「天然記念物チャボはなぜ短足なのか:身近な生き物の謎解きで“病気の原因解明や治療法の開発”に挑む」をテーマに、古墳時代から弥生時代にかけてチャボの祖先のニワトリが中国を経由してベトナムから日本にやって来た歴史的背景や、チャボに関する世界の研究の紹介につづいて、チャボの短足の原因となった遺伝子の欠失や異常を解明した研究成果を説明しました。また、長い時の流れの中で起こる進化と、遺伝子の異常や修復が密接な関係にあることをお話しました。
会場からは遺伝子の修復に関する質問や、完全に修復されると進化の速度が抑制されるという話が印象に残ったなどの感想が寄せられました。
ご来場いただき、誠にありがとうございました。
講演の様子