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千葉地区共通情報

IAEA/RCA50周年記念閣僚会合でRCAプロジェクト賞を受賞しました

掲載日:2022年10月11日更新
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国際原子力機関IAEA は国連の実行機関の一つであり、原子力の平和利用を主たる目的として活動しています。そのIAEA活動の内、アジア地域に限定したプロジェクトとしてIAEA・Regional Co-operation Agreement(RCA)(原子力科学技術に関する研究、開発及び訓練のための地域協力協定)があります。我が国は、1978年8月に加盟しました。これはアジア地域の開発途上国を対象とした原子力科学技術に関する研究、開発及び技術訓練などを、締約国の相互協力及びIAEAとの協力により推進することを目的とした地域協力の枠組みです。この目的の下に現在7分野(農業、医療/健康、工業、環境、エネルギー/研究炉/廃棄物管理、放射線防護、一般)においてプロジェクトを実施しています。

2022年9月26日、ウィーンのIAEA/RCA 50周年記念閣僚級会合において、RCA活動に貢献した個人ならびに関係組織の表彰式が行われ、QST量子生命・医学部門の中野隆史 部門長がRCAプロジェクト賞を受賞しました。

 中野部門長は、旧放医研に在職中の1996 年43歳の時にIAEA/RCAの活動において、RAS6027(放射線治療の品質保証)のプロジェクトに初めて参加して以来、25 年以上 IAEA とRCA に携わってきました。その中で 3 つの RCA 放射線腫瘍学プロジェクトを National Project Coordinatorとして務め、群馬大学に異動後もRCA Human Health領域のThematic Lead-Country-Coordinator(LCC)として RCA プロジェクトを監督および調整しました。これと並行して、2021年まで、5 つの放射線腫瘍学のRCA プロジェクトを LCC として調整し多くの地域研修コースを開催しました。そして、群馬大学からQSTに異動後2019年に日本のRCA National-Representativeとして、現在までRCAの全領域を監督されています。これらの取り組みにより、放射線腫瘍学サービスの改善と、RCA 地域における人間の保健医療領域の専門家の広く強力なネットワークの発展、特にアジアの社会経済的条件の改善に貢献したことが評価され今回の授賞となりました。

受賞盾を持ったスーツの男性

中野 部門長

授賞式でならぶ2人のスーツの男性

授賞式の様子