量子生命・医学部門 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部の樋口真人 部長が、第59回ベルツ賞の1等を受賞しました。
ベルツ賞は、日本の近代医学の発展に寄与したドイツ人医師エルウィン・フォン・ベルツ博士の名を冠し、1964年ドイツの製薬会社べーリンガーインゲルハイムが創設した非常に権威ある医学賞です。
毎年特定のテーマに沿って学術論文の募集を行い、優れた論文に対して賞が贈呈されています。今回のベルツ賞には、「アルツハイマー病 ‐診断・治療・予防‐」をテーマとした10編の論文の応募があり、その中から1等に選ばれました。
樋口部長(中央)
受賞対象となった功績の概要
「アルツハイマー病および類縁疾患の病態解明研究ならびに診断・治療・予防法の開発」
アミロイドβや、タウ、αシヌクレイン等、アルツハイマー病の脳に異常蓄積するタンパク質のイメージングに世界に先駆けて成功し、それらの画像バイオマーカーと体液バイオマーカーの臨床応用へつながる研究成果を創出し、今後の認知症研究におけるバイオマーカー活用の明確なビジョンを提示した。