量子医科学研究所の青木伊知男上席研究員が、国際磁気共鳴医学会(International Society for Magnetic Resonance in Medicine; ISMRM)のSenior Fellow を受賞し、2023年6月5日カナダ・トロントで開催された年次集会にて表彰されました。
ISMRMは、磁気共鳴医学 (MRI) に関する世界最大の学会であり、Senior Fellowは、この領域に著明な功績を残した者に与えられます。
青木上席研究員による、MRI造影剤の開発と前臨床試験におけるコンセプト実証を含む「分子MRIへの貢献に対して」表彰されたもので、草創期におけるMRI領域での分子イメージング研究の開拓、とりわけ神経活動を可視化するマンガン造影剤の先駆的な研究(米国NINDS, NIH・放医研ほか)から、悪性度の高い腫瘍内の低酸素領域の可視化センサー造影剤(QSTほか)へと繋がる一連の研究開発の成果が、高い評価を受けました。
青木伊知男 上席研究員(右)
授与された表彰状
本受賞に関連する主な研究成果
- Nat Nanotechnol. 2016 Aug;11(8):724-30.
- Transl Res. 2015 Dec;166(6):660-673.e1.
- Cancer Res. 2013 Jun 1;73(11):3216-24.
- Neuroimage. 2010 Feb 15;49(4):3122-31.
- Neuroimage. 2004 Jul;22(3):1046-59.