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用語解説

用語解説 その他

掲載日:2019年10月4日更新
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DNA(ディーエヌエー)

 デオキシリボ核酸のことです。生物の細胞の中にあり、生物の形や性質等に関する情報を保持しています。親から子、細胞から細胞へ受継がれます。

ECRイオン源

 井戸型静磁場内にマイクロ波を入力すると、磁場の強さとマイクロ波の周波数がある条件を満たすとき、電子のみがサイクロトロン共鳴(Electron Cyclotron Resonance)を生じ、プラズマ中の電子を加熱することができる。これにより磁場中に閉じ込めた原子又は分子を電離し、C6+、Ar13+、Xe23+のような多価の重イオンを得ることができる。

ESR (Electron Spin Resonance)

 電子スピン共鳴のことです。不対電子をもつ物質は、磁場の中にある時に電波を吸収しますが、この磁場の強さと電波の周波数の間には一定の関係があり、ふつう、数千ガウスの磁場とマイクロ ウェーブ帯の電波の組み合わせが使われます。この電波の吸収の大きさ及び吸収スペクトルは、それぞれ不対電子の数及びその周囲の構造に依存します。放射線を照射した場合に生じる材料中のラジカル及び欠陥の定性及び定量分析に使われています。

IBIC (Ion Beam Induced Charge/Current)

 イオンビーム誘起電流のことです。バイアス電圧が印加された半導体素子にイオンビームを照射することにより、その電離作用により生成した電荷が電極収集されて発生する電流のことです。微小な構造を持つ素子にマイクロビームを走査してその電流分布を測定することにより、素子の二次元的な構造解析を行うことができます。

LET (Linear Energy Transfer)

 ある運動エネルギーを持つ荷電粒子が、飛跡に沿って物質中を進む時に単位長さあたりに失うエネルギーの値です。

STIM (Scanning Transmission Ion Microscope)

 走査透過イオン顕微鏡のことです。高分解能のイオンマイクロビームを走査し、生物細胞などの薄い試料を透過したイオンのエネルギーを検出してエネルギー損失から試料の密度や厚さの二次元分布を得ることができます。試料を回転して測定を行い高速計算機によるデータ解析を行えば非破壊で三次元構造解析も行うことができます。

TIARA

 Takasaki Ion Accelerators for Advanced Radiation Applicationの頭文字をとった、イオン照射研究施設の略称です。本施設には、AVFサイクロトロン、3MVタンデム加速器、3MVシングルエンド加速器および400kVイオン注入装置の計4台の加速器が設置されており、それぞれの加速器から発生するイオンビームの持つ特長を利用して、量研内外の材料科学・バイオ技術などの先端科学の研究に供されています。