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婦人科がん

掲載日:2026年5月14日更新
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婦人科がんに対する重粒子線治療について

🔵適応症

婦人科がんへの重粒子線治療が保険治療として行われているのは、以下の場合です。

  疾患名 適応
1 局所進行子宮頸がん 局所進行性の子宮頸部腺がん、または、巨大(6cm以上)扁平上皮がん
2 婦人科領域悪性黒色腫 限局性婦人科領域悪性黒色腫


子宮がんに対しては一般の放射線治療も行っています。詳しくは、「子宮がんの放射線治療」をご覧ください。

子宮がんの放射線治療

1.子宮頸がん

局所進行性の子宮頸がんで、遠隔転移がない方が対象となります。
扁平上皮がんであれば、がんの大きさが6 cm以上であることが条件です。腺がんの場合、がんの大きさによる制限はありません。
子宮頸がんに対して、既に手術や放射線治療を受けたことのある方は対象となりません。

2.婦人科領域悪性黒色腫

外陰、腟、子宮にできた悪性黒色腫(メラノーマとも呼ばれます)で、遠隔転移のない方が対象となります。
​(ただし、子宮原発で鼠径リンパ節のみの遠隔転移であれば、治療の対象となります。)手術後の再発の方でも治療できる可能性があります。

治療実績

  疾患名 期間 例数
1 局所進行子宮頸がん 1995/4–2025/12 約300例
2 婦人科領域悪性黒色腫 1995/4–2025/12 約60例

子宮頸部扁平上皮がんについては、6 cmを超える巨大腫瘍において、5年局所制御率70%と良好な成績が示されました※1。子宮頸部腺がんについては、重粒子線治療単独で5年局所制御率55%、5年全生存率38%であり※2、シスプラチン同時併用重粒子線治療では、2年局所制御率71%、2年全生存率88%と、良好な成績が報告されています※3。また、最新の本邦における多施設レジストリ研究では、2年局所制御率81%、2年全生存率98%と更なる治療成績の向上が報告されています※4
​婦人科領域の悪性黒色腫については、手術非適応/術後再発の23症例に対し、3年局所制御率50%、3年全生存率53%と、良好な成績が報告されています※5。その後、さらに症例数を増やし37例で行った再解析において、奏効率89%、5年局所制御率44%、5年全生存率28%という結果が得られました※6。主に手術ができない患者さんを対象とする中で、手術療法と同等の成績があげられています。

 

文献

※1 Okonogi N, et al.: Anticancer Res. 2018;38(1):457-463.
※2 Wakatsuki M, et al.: Cancer. 2014;120(11):1663-1669.
※3 Okonogi N, et al.: Cancer Med. 2018;7(2):351-359.
※4 Murata K, et al.: Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2025;121:703-710.
​※5 Karasawa K, et al.: J Radiat Res. 2014;55(2):343-350.
※6 Murata H, et al.: Cancers (Basel). 2019;11(4).

 

関連リンク

重粒子線治療の流れ

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