王者にインタビューをしよう
疑問をいろいろ、全部聞いちゃうぞ!
数日後、カナちゃんは帰国した松永さんを訪ねました。
「やあ、カナちゃん。大分お待たせしてしまったね。今日は何でも聞いてね。」
「ありがとうございます! いっぱい聞きたいことがあります!」
「はははは、お手柔らかにお願いするよ。」
まずはお仕事の質問をしてみよう
「では、質問です。松永さんはどんなお仕事をしているのですか?
カナにもわかるように教えてください。」
「現在私はITERプロジェクト部の次長として、
各グループが調達する機器の進捗管理や長期戦略などのマネジメントをしているよ。」
(注:松永さんは3月までグループリーダー兼務でしたが、4月からは次長専任になりました。)
「え、進捗管理? 長期戦略? マネジメント?」
「製作を進めてる機器の進捗を聞き取って問題がないか、
約束通りにITERに届けるにはどういう進めた方をしたら良いか。
各グループでさばき切れない部分をサポートしたりしているよ。」
「わあ・・・いろいろな事がわからないと出来ないお仕事ですね。」
「ところでフランスには何しに行っていたのですか?
お仕事なのはわかるんだけど、何ていうか、どの写真も楽しそうで・・・。」
「ハハハハ。なるべく楽しそうな場面の写真を送ってみたんだよ。」
「フランスでは主にITER機構に出向いているよ。」
「えーと、ITER機構はフランスのどこにあるんですか?」
「だいたい、このへんだよ。」
ITER Japan Webサイトさんからお借りしました
「もっと詳しく知りたいなら ITER Japan Webサイト の このページ を見てみるといいよ。」
「わあ、情報がいっぱい! あとでゆっくり読みまーす!」
「話を戻すね。ITER機構と日本の調達機器に対する調整をするのが
ITER機構へ出向いた際の主な仕事だけど、
その他にも技術会合に参加して機器の組み立ての様子を聞いたりコメントしたりしているよ。」
「えっと、調整・・・技術会合・・・難しそうです。楽しそうなんて言ってごめんなさい!!」
「ははは気にしないよ。難しいことも楽しいこともあるからやりがいがあるんだよ。」
「ええと・・・ITER機構での公用語は英語ですよね。
お仕事内容が難しい上に英語で話さなくちゃいけないなんて大変ですね。
松永さんは英語が得意なのですか?」
「得意じゃないです!」「えっ! そうなんですか!?」
「得意じゃないから、今も勉強しているよ。
仕事の中で言い分に齟齬が出ないようにしなければならないからね。」
「今も勉強・・・わあ・・・すごい・・・。」
「ところでフランス語はあまり必要ないのですか?」
「うーん。街で買い物をするときに話せた方が便利かな。
街の人たちはフランス語で話す人が大半だからね。
日常会話で使う簡単なフランス語から少しずつ勉強中だよ。」
「フランス語も勉強ですか。すごーい!」
難しい仕事をしながら、勉強まで・・・・・
カナは松永さんのツメの垢を煎じて飲んだ方がいいみたいです・・・・・・・反省。