令和8年度 施設供用 定期募集(第1回)要項
経営企画部 第1研究企画室
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)は、保有する施設・設備のうち、予め供用施設として定めた施設・設備を「施設供用制度」を通じて科学技術に関する研究開発を行う者の共用に供することとしています。本主旨に沿って、高崎量子技術基盤研究所の供用施設の利用課題を下記により公募いたします。
1. 利用期間 |
利用期間: 令和8年4月~令和9年3月 ※通年運転を前提として、課題募集を実施しますが、予算状況に応じた運転計画を策定後に課題審査委員会の採点結果に応じた配分時間を決定することとなるため、すべての課題に対して十分な時間が配分できないことがあること、社会情勢の影響に伴い、加速器又は照射施設の運転期間短縮や、利用可能時期の変更となる可能性があること、を予めご承知おきください。
なお、施設の利用に関しては、応募される前に(技術的観点における)実施の可否等について、供用対象施設・設備」記載 の各施設・設備の担当者と事前に十分打ち合わせを行ってください。利用する施設及び装置等が分からない場合は第1研究企画室までお問い合わせください。 |
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2.対象施設 |
・AVFサイクロトロン※1 ・3MVタンデム加速器 ・3MVシングルエンド加速器 ・400kVイオン注入装置 ※1:AVFサイクロトロンの申請時間は、61時間を上限としてお申し込みください。 ※2:400kVイオン注入装置は、現在加速電源の故障により100 kVを超える運転ができない状況であり、復旧は令和8年10月の見込みです。このため、上期(5月~9月)は100 kV以下の運転とし、復旧後 から定常運転(最大380kV)を行います。これにともない申請日数は、上期と下期のそれぞれの希望日数を記載することとし、下期は10日を上限としてお申し込みください。 ※3:各加速器の1日の照射利用時間 1)サイクロトロン「ハーモニクス1及び2」 :14時~22時(8時間枠) 「ハーモニクス3」 :15時~22時(7時間枠) 2)タンデム、シングルエンド、イオン注入装置 :ビーム調整終了~17時 |
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3.ビームタイムの配分 |
課題審査結果に基づき、各加速器毎にビームタイムを配分します。 今回、面接審査ビームタイム枠による配分はありません。 |
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4. 応募方法 |
申請要領をご参照の上、施設供用システム(電子申請システム)にログインいただき、電子申請してください。 問い合わせ先:takasaki-kyoyo@qst.go.jp ※1:電子申請の操作途中で、施設供用システムにPDFファイルをアップロードいただきます。アップロードファイルは、こちらからダウンロード(添付資料1:研究計画等記入用紙 [Wordファイル/46KB])の上、作成し、PDFファイルに変換してアップロードしてください。 ※2:申請要領 は、こちらからダウンロード(添付資料2:令和7年度 実験課題申請書作成要領 [PDFファイル/2.4MB])してご利用ください。 ※3:実験課題の実施において、薬品を使用する場合は、化学物質リスクアセスメント実施報告書 [Excelファイル/174KB]をダウンロードし、ご作成の上、申込期限までに電子メールにて上記問い合わせ先までご提出ください。 |
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5. 今後のスケジュール |
(1)課題申請書締め切り:令和7年10月22日(水曜日)24時まで
(2)課題審査結果及び年間配分時間数の通知:令和8年1月上旬予定 ・課題審査によって決定した配分時間数をご連絡いたします。 ・ 課題不採択の場合はその旨をご連絡いたします。 (3)ビームタイム割付スケジュールの通知:令和8年3月上旬予定 |
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6. 公募する課題の区分 |
課題の区分は以下の別表の通りです。 TIARA利用課題
※1:各区分の分類および審査体制の詳細は、施設供用制度のホームページをご覧ください。 ※2:随時の申込みに関しまして、利用の可否については施設のビームタイムの空き状況によって変わります。詳しくは第1研究企画室にお問い合わせ(e-mail:takasaki-kyoyo@qst.go.jp)ください。 ※3:電子・ガンマ線照射施設利用のお申し込み区分は、成果非公開区分のみで随時受け付けております(定期募集応募対象外です)。利用の可否については施設のビームタイムの空き状況に依りますので、詳しくは第1研究企画室へお問合せください。 |
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7. 実験課題の利用期間 | 研究計画が複数年度に跨る場合、利用期間は最長3年としてください。 | |||||||||||||||||
8. 施設利用料金 |
施設利用料金につきましては、別途量研が定める料金規則に基づきお支払いいただくこととなります。 |
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9.利用課題審査 |
(1)成果公開の利用課題 課題審査は、「TIARA施設供用 実験課題審査要領 [PDFファイル/795KB]」に基づいて、QST内外で構成される審査委員等によって課題審査(書類審査)が行われ、その結果に基づき課題の採否と配分ビームタイムが決定いたします。 (2)成果非公開枠の利用課題 各施設運営部署にて実験実施の可能性および安全性を審査いたします。 |
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10. 応募資格 |
大学、民間企業および公的研究機関等に属する方といたします。ただし、産業・実用化利用区分の課題責任者は、民間企業に属する研究者等といたします。 |
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11. 利用課題実施報告書 |
成果公開課題については、施設供用約款第13条第2項に基づき、施設を利用した年度の翌年度の4月1日から起算して60日以内(令和9年5月30日まで)に実施報告書をご提出いただきます。 万が一ご提出いただけない場合は、成果非公開課題の施設利用料金が適用され、成果公開課題としてお支払いいただいた利用料金との差額を納めていただきます。 なお、提出された実施報告書は、QSTのホームページで公開いたします。必要に応じて実施報告書の修正を依頼させていただく場合もございますので、ご了承ください。また、実施報告書 [Wordファイル/53KB]には、論文等による成果発表の予定、供用施設を用いて行われた研究に係る学位論文等の件数(該当がある場合)についても情報をご記載ください。 |
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12.成果の公表 |
(1)成果公開課題については、科学技術発展への寄与や成果の社会への還元を図るために、施設を利用した年度の翌年度の4月1日から起算して2年以内(令和11年3月31日まで)に論文発表等で成果を公表してください。 期限までに成果が公表されない場合は、成果非公開課題の施設利用料金が適用され、成果公開課題としてお支払いいただいた利用料金との差額を納めていただくことになります。また、今後の利用課題の採択および利用時間の配分を決定する際に重要な判断基準となります。 (2)論文発表等で成果を公表する場合、論文等に「量子科学技術研究開発機構の施設供用制度」または“the Shared Use Program of QST Facilities” によることを明記し、公表後「成果公表連絡票 [Wordファイル/55KB]」により論文別刷りなど資料を添えてご報告ください。QSTは、提出された成果公表連絡票を基に公表情報としてとりまとめ、ホームページで公開いたします。 (3)論文発表等での成果の公表は、以下の例に準ずるものといたします。 例:原著論文、総説、プロシーディングス、書籍、雑誌、社内報、学会、研究会、セミナー、シンポジウム、講演会、報告会、プレス発表、特許出願、高崎研究年報等 |
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13. 知的財産等の取扱 |
本施設供用に伴い発生した知的財産について、論文発表、特許出願等を行う場合は、事前に第1研究企画室と協議してください。知的財産等は施設供用約款の定めに従って取扱います。 |
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14. 次回の課題募集 | 令和8年度の定期課題募集(第2回)を行う場合は、令和8年4月頃に行う予定です。 | |||||||||||||||||
15.その他 |
(1)課題採択通知後、実際に施設をご利用になる場合は、別途利用申込書等の提出が必要となります。詳細につきましては、課題採択後、第1研究企画室からお知らせいたします。 (2)課題が採択されても、供用施設の予定外の運転停止等により、課題が実施できない場合、あ るいは利用時期の変更や利用時間の減少が生じる場合があること、また、量研は、そのような場合の補償を行えないことをご承知おきください。 (3)旅費・宿泊費等の支給はありません。利用者の負担になります。 (4)本公募により提供された個人情報は、施設供用にかかわる業務にのみ利用いたします。 (5)実験に参加するために管理区域に入域する方は、放射線業務従事者として指定登録する必要があります。また、管理区域内での作業は安全確保のため、複数名での作業をお願いしております。 |