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量子医科学研究所

未来PET創造研究ユニット

掲載日:2024年4月1日更新
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PETはもっと進化し、もっと身近に。―PETは、投与した検査薬から出てくる放射線をセンシングして、病気の根源に迫る画像診断法です。日本では、センサーなど要素技術研究開発は盛んですが、PET装置の大半は輸入に頼っており、開発した要素技術を実用化し臨床に届けるための産学連携の歯車は必ずしもうまくは回っていません。

この状況を打破すべく、量子科学技術研究開発機構(QST)では、中谷医工計測技術振興財団から「長期大型研究助成」を受け、「未来PET創造研究ユニット」を2022年4月1日に設立しました。未来PET創造研究ユニットは、東北大学未来科学技術共同研究センター、千葉大学フロンティア医工学センター、獨協医科大学、さらには海外の研究機関とも連携したグローバル拠点です。

全ガンマ線イメージング(WGI)

この拠点形成により、物理工学と核医学の両者をカバーする研究プラットホームを確立し、利用可能なすべての放射線を診断に役立てる独自コンセプトWhole Gamma Imaging(WGI)へのパラダイムシフトを目指します。既存のPETでは、検査薬から出てくる放射線の大半が検出できていませんが、WGIが実用化すると、これまで見えなかった病気の原因や身体機能の状態が可視化されると期待されます。

革新的な医療機器の開発は、アイディアが斬新なほど難しい課題が多くなり、実用化は長く険しい道のりになりますが、実用化しなければ医療の進歩につながりません。未来PET創造研究ユニットでは、革新的技術をラボの試作物で終わらせずに本気で臨床に届ける「Bench to Clinical」の標語のもと、WGIの実現を目指して研究開発に取り組みます。医療を次世代技術で革新したいと思っている大学院生や研究者・技術者のみなさん、一緒にWGIの実現を目指しませんか?

WGIの概念図

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イメージング物理研究グループ