物理工学部は、重粒子線がん治療のためのシンクロトロン加速器、がんや認知症の診断・治療に必要となる放射性同位元素を生産するサイクロトロン加速器、PIXEによる元素分析とマイクロビームによる細胞照射のための静電加速器の運転・維持・管理、並びに、これら加速器の高度化・高性能化に関する加速器科学研究を行っています。また、これら加速器を利用した医学物理研究や放射線生物研究を実施しています。更に、重粒子線がん治療装置の小型化・高性能化に向け、マルチイオン源、小型線形加速器、超伝導シンクロトロン、並びに、超伝導回転ガントリーにより構成された、次世代重粒子線がん治療装置(量子メス)の研究開発に取り組んでおります。量子メスでは、生物学的効果の異なる複数種類のイオンを治療ビームとして利用する「マルチイオン治療」により、副作用を最小限に抑えながら、治療成績を向上する高度な治療が可能となります。 これら研究成果は、重粒子線がん治療などの医療分野をはじめとして、目に見える形で国民生活の向上に役立っています。
組織
岩田 佳之 部長
グループ
- 先進粒子線治療システム開発グループ(岩田 佳之)
- 治療ビーム研究開発グループ(稲庭 拓)
- 治療システム開発グループ(森 慎一郎)
- 粒子線照射効果研究グループ(下川 卓志)
- 照射システム開発グループ(米内 俊祐)
- 重粒子運転室(岩田 佳之)
- サイクロトロン運転室(涌井 崇志)
- 静電加速器運転室(及川 将一)