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量子医科学研究所

量子医科学研究所長よりごあいさつ

掲載日:2024年7月11日更新
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量子医科学研究所は、量子科学技術研究開発機構(QST)の一つの研究所として、健康長寿社会の実現のため、様々な量子科学技術を活用した、がん、認知症等の革新的な診断・治療技術の研究開発を推進するとともに、予防・診断・治療までを統合した次世代の医療技術の実現に向けた取組を進めています。

超高齢化社会を迎え、平均寿命だけでなく、健康寿命を延ばすことが国の重要な施策のひとつとなっています。そのなかで、認知症への対応は重要な課題です。当研究所は、量子イメージング技術等を用いたアルツハイマー病をはじめとする精神・神経疾患の仕組みの解明や診断・治療薬の開発を推進しています。また、Quality of Lifeの良いがん治療法の開発も社会の要請です。当研究所は、「量子メス」と呼ばれる次世代重粒子線がん治療装置や、アルファ線放出核等を利用した標的アイソトープ治療という革新的な放射線がん診断・治療法の研究開発を推進しています。

当研究所は、在籍する医学・薬学・生物学・化学・物理学・工学等の多分野の研究者・技術者が協力し、同じ千葉地区にあるQST 病院をはじめ、QSTの他研究所とも連携することで、基礎から臨床まで一気通貫して医科学研究を実施できることが大きな強みとなっています。さらに、企業や大学等とも一層連携し、研究成果の社会実装を実現するとともに、新たな研究分野の開拓を目指しています。

職員一同、健康長寿社会の実現に貢献できるよう、より一層努めてまいりますので、今後とも皆様のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

白いシャツを着た男性
量子医科学研究所

所長 白井敏之