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放射線医学研究所

東日本大震災から一年、福島の復興に向けて(理事長メッセージ) | 東日本大震災関連情報

掲載日:2024年3月27日更新
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昨年3月11日の東日本大震災とこれに引き続いて起こった福島第一原子力発電所の事故は、文字通り日本列島を震撼させました。あらためてお亡くなりになられました方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された多くの方々に心よりお見舞いを申し上げます。

放射線医学総合研究所(放医研)は、震災の翌朝に送り出した緊急被ばく医療支援チーム(REMAT)の第一陣を皮切りに、今回の原子力災害に対して最大限の対応を行ってきました。現地での活動に加えて、わが国の三次被ばく医療機関としての活動、放射線被ばくの健康相談(電話相談)、ホームページを利用した情報の発信など、さまざまな活動に研究所をあげて取り組んでまいりました。

放医研は、設立当初から一貫して、放射線を積極的に医学に利用する診断・治療法の開発と、放射線の障害から人々の健康をまもるための研究を一体として行ってきました。今回の事故への対応は、これまでの活動の成果を活かして、その持てる力を存分に発揮できたと考えています。

今回の災害は、あらためて自然の脅威を見せつけるとともに、人類文明に対する大きな警鐘となりました。私たちは、いつどこで起こるかわからないこのような自然災害に備えて、持続可能な安全で安心な社会を未来に向けて作っていく必要性を痛感します。

放医研は、福島の復興に向けてその専門性を駆使した技術的支援を積極的に行っていくとともに、放射線と健康にかかわる研究開発をさらに推進することによって、わが国の将来に貢献してまいります。

平成24年3月 理事長 米倉 義晴