青少年のための科学の祭典2019八戸大会が8月10日(土)、11日(日)の両日、八戸市民センターにおいて、日本科学技術振興財団や八戸市等による八戸大会実行委員会の主催により開催され、連日1,000名を超える来場者で賑わいました。六ヶ所核融合研究所は昨年に引き続き、「太陽の核融合を見よう!」をテーマに、体験・実験と展示を行いました。両日ともに時折雨混じりの曇り空のため太陽望遠鏡の観察を行えず、来場された方からは「太陽を見たかったのに」と残念がる声も聞かれましたが、屋内展示した太陽望遠鏡に興味を持って御覧になられる方やレンズを覗き込んでみるお子さんもいらっしゃいました。晴れた日でしたら、当研究所での施設の御見学と併せて太陽観察も御覧いただけますので、是非ともお越しくださればと思います。
屋内では、超伝導の発生を始めとする液体窒素を用いた実験や、プラズマボールによるプラズマ体験、磁石を使っての磁力が作用する不思議な実験など、多種のコーナーを設け、多数の御来場者に体験していただきました。とりわけ、ガウス加速器の実験には多数の子どもたちが訪れ、「どうやったら鉄球をもっと早く滑らすことができるのか、実験だ」と、試行錯誤し考えながら取り組む姿は印象的でした。中には1時間以上も夢中になられている小学生も見受けられました。将来、研究者になって六ヶ所核融合研究所の一員になられることを心待ちにしております。
足を運んでくださった大人の方からは、フランスで建設中のイーター(ITER:国際熱核融合実験炉)の規模や進捗状況をお尋ねになられるなど、ITERや核融合、これらの研究開発や関連事項への関心の高さも覗えました。より多くの方々に知っていただけるよう、着実に取り組んでまいりたいと思います。
【太陽を見ることができる望遠鏡?】
【磁石を付けた乾電池が走るよ】
【僕も超伝導の科学者だ】
【もっと加速できる方法を考え中です】
【多くの方々が御来場くださりました】
【高校の先生からも御質問いただきました】