令和元年8月22日(木)及び23日(金)の2日間において、六ヶ所核融合研究所は東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻主催の「第15回量子エネルギー工学フォーラム」に共催として参加いたしました。初日の22日(木)は量子エネルギー関係施設の見学会が開催され、六ヶ所核融合研究所においても、東北大学の学生並びに先生方17名が見学にお越しになられました。見学会では石田副所長による概要説明に続き、スーパーコンピューター「JFRS-1」(愛称「六ちゃん-2」)や、IFMIF(国際核融合材料照射施設)原型加速器の一部となる超伝導線形加速器(SRF)の組立作業を行っているクリーンルーム、IFMIF原型加速器の制御室と高周波電源室をご覧いただきました。
そして、翌23日(金)に六ヶ所村文化交流プラザ スワニーで行われたフォーラムでは、六ヶ所核融合研究所から飛田副所長が「核融合発電に向けた六ヶ所研の研究活動」と題し、講演を行いました。講演の中で、青森県出身の職員が活躍していることや、全国からの出身地区別にまとめたグラフを用いて紹介するなど、会場内の学生の皆さんは興味深く聞き入られていました。また、六ヶ所核融合研究所内のBAサイトでのIFMIF/EVEDA開発試験棟で研究開発に従事している欧州の研究者が書道で書いた「忍耐」の文字を持ってニッコリ笑う姿のスライドを紹介すると、会場からは温かい笑いの渦に包まれました。
講演に続いての研究発表のうち、ポスターセッションでは六ヶ所核融合研究所から9名の研究者が参加して発表を行いました。学生の皆さんは、各研究者のポスター発表に集まられ、熱心に質問されている姿が印象的でした。また、我が研究者においても、学生の皆さんの発表を拝見し、詳細に作り込まれたポスターに感心しきりでした。
フォーラム終了時には全員で和やかに記念撮影を行い閉幕となりました。22日の施設見学、そして、23日の六ヶ所核融合研究所による講演やポスターセッションを通じて、六ヶ所核融合研究所の姿を垣間見ていただけたものと思います。参加された学生さんの中から将来、核融合分野に進まれる研究者が輩出されると、とても嬉しく思います。今後とも六ヶ所核融合研究所では、若い世代の皆さんが核融合エネルギーに関心をもっていただけるよう、研究開発の進捗状況や研究所の様子を随時発信していきたいと考えております。
【石田副所長による施設概要説明風景】
【宮戸上席研究員によるスパコン案内】
【春日井核融合炉材料研究開発部次長によるIFMIFの施設紹介】
【クリーンルームのある共同研究棟も見学いただきました】
【今年も始まります!】
【会場は多くの来場者で賑わいました】
【飛田副所長による講演風景】
【廣瀬上席研究員のポスター発表】
【宮戸上席研究員のポスター発表】
【酒瀬川上席研究員のポスター発表に聞き入られる長谷川東北大学教授】
【東北大学生のポスター発表に興味津々の徳永主任技術員】
【新屋研究員も学生の発表に真剣に聞き入っています】
【学生のポスター発表に感心しきりの池田所長】
【フォーラム終了後の記念撮影風景です】