現在地
Home > 六ヶ所研究所 > 核融合エネルギー研究開発部門の枝尾研究員が日本原子力学会2016秋の大会、核融合工学部会全体会議にて、第13回日本原子力学会核融合工学部会賞奨励賞を受賞しました。

六ヶ所研究所

核融合エネルギー研究開発部門の枝尾研究員が日本原子力学会2016秋の大会、核融合工学部会全体会議にて、第13回日本原子力学会核融合工学部会賞奨励賞を受賞しました。

掲載日:2018年12月26日更新
印刷用ページを表示

 平成28年9月7日(水曜日)、日本原子力学会2016秋の大会、核融合工学部会全体会議にて、第13回日本原子力学会核融合工学部会賞奨励賞を受賞しました。

トリチウム工学研究グループ 枝尾祐希(研究員)の画像
核融合エネルギー研究開発部門 六ヶ所核融合研究所 ブランケット研究開発部
トリチウム工学研究グループ 枝尾祐希(研究員)

 核融合工学部会奨励賞は、日本原子力学会核融合工学部会員の中で、過去3年間の核融合工学に関する国際会議や学術誌、技術誌において発表された独創的で、新規性のある優れた成果を上げた将来の活躍が期待される若手研究者に贈られます。核融合エネルギー研究開発部門・六ヶ所核融合研究所・ブランケット研究開発部・トリチウム工学研究グループの枝尾祐希研究員は、核融合炉における雰囲気トリチウム除去システムのトリチウム除去性能をITERの国際基準に照らして証明するという困難な作業を実施し、学術研究論文にまとめ、DEMO炉の安全設計にも活かされる成果が評価され、平成28年9月7日(水曜日)、日本原子力学会2016秋の大会、核融合工学部会全体会議にて、第13回日本原子力学会核融合工学部会賞奨励賞を受賞しました。

発表内容と個人コメント

発表件名:核融合炉施設の異常事象を考慮した雰囲気トリチウム除去システムに関する研究

 核融合炉では燃料として大量のトリチウムを扱うため、核融合炉施設の安全確保のためには、トリチウムの環境漏洩を防ぐトリチウム除去システムの性能確保が必要となります。平常時だけでなく異常時においても確実にトリチウムを除去することが求められるため、核融合施設で想定される異常事象を考慮し、トリチウムを用いて広範かつ系統的にトリチウム除去性能を実験的に検証する必要がありました。枝尾祐希研究員は、想定される異常事象の中でも最もトリチウム除去が困難な異常事象シナリオを実験的・解析的に精査し、核融合施設の異常事象に対応できるトリチウム除去システムの構成を提案しました。
 本研究は、研究グループの方々からご指導とご支援を頂きながら進めております。今回の受賞を励みに、核融合炉の実現に向けて、ITERだけではなく日本のDEMO炉開発においてもトリチウム安全性研究の進展に貢献できるよう努めてまいります

参考サイト:
核融合エネルギー連合講演会HP