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六ヶ所核融合研究所

核融合エネルギーフォーラム第10回全体会合吉川允二核融合エネルギー奨励賞

掲載日:2018年12月26日更新
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核融合炉システム研究開発部 核融合炉システム研究グループ 染谷洋二 主任研究員が、平成29年2月24日に開催された核融合エネルギーフォーラム第10回全体会合にて吉川允二核融合エネルギー奨励賞(※1)を受賞しました。

(※1) ITER計画や幅広いアプローチ(BA)活動などに代表される未来の核融合エネルギーの実現に寄与しうる内外の研究・技術開発や調査研究の中で、若手人材による優れた成果かつ優れた成果が見込まれる活動を顕彰することを目的とした賞

染谷洋二 主任研究員の画像
核融合エネルギー研究開発部門 六ヶ所核融合研究所
核融合炉システム研究開発部 核融合炉システム研究グループ
染谷洋二 主任研究員

受賞件名

核融合炉で発生する放射性廃棄物の浅地中処分に向けた検討

受賞内容

核融合炉の社会受容性の向上を目指した放射性廃棄物の浅地中処分に関する研究で、国内で唯一のものであり、まさに顕彰に値する優れた研究内容である。
 低レベル放射性廃棄物は核分裂炉に比べて核融合炉の方が多く、特に廃炉時に比べて保守時の交換の方が廃棄物の量が多くなるが、浅地中処分(コンクリートピット処分:L2)が可能であるという見通しを得ている。ただし、再利用可能なトリチウム増殖材と中性子増倍材は廃棄物から除いている。
 本計画では、廃棄物となりうる炉内機器について、トリチウムインベントリの評価、トリチウム除染方法の検討を行う。これらは炉内機器設計に必要な運転条件や機器温度管理に関する大事な検討項目である。また、ベリリウムには微量ながらウランが含まれており、中性子捕獲(その後のベータ崩壊)により超ウラン元素が生成される。それらの生成量と放射能濃度が浅地中処分の妨げにならないような対策を検討する。
 避けて通れない課題に対して地道な研究を一貫して継続しており、選考委員全員高く評価した。

受賞者コメント

 この度は、吉川允二核融合エネルギー奨励賞という名誉ある賞を賜り、大変光栄に思っております。受賞に当たりまして,原型炉設計活動を共に進めております量研機構・核融合炉システム研究グループ員、原型炉設計合同特別チーム員、並びにご協力およびご助言をいただいた共同研究の先生方に、この場をお借りして、感謝申し上げます。
 核融合炉から発生する放射性廃棄物は、高レベルに区分されるものは無いが世代を超えて長期間の管理が必要になります。また、数年おきの定期保守のたびに放射性廃棄物が発生する原型炉では、運転開始後の比較的早期から廃棄物管理に取り組まねばなりません。
 この影響は建屋設計や安全性にとどまらず、廃棄物の低減化まで考慮すれば、炉構造、炉内機器、遠隔保守の概念検討にも波及する課題になります。放射性廃棄物対策の取り組みは核融合炉開発の社会受容性を左右する重要な因子と考えており,これら課題を解決するために機器の概念検討も含めた総合的な廃棄物管理処分シナリオ研究を邁進する所存です。
 今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

参考サイト:
核融合エネルギーフォーラム

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