2023年度 日本原子力学会関東・甲越支部 支部賞(原子力知識・技術の普及貢献賞)を受賞
高崎量子基盤技術研究所 バイオ基盤研究部の山口充孝上席研究員、河地有木上席研究員が、群馬大学重粒子線医学研究センターの酒井真理助教、大野達也センター長と共同で 2023年度 日本原子力学会 関東・甲越支部 支部賞(原子力知識・技術の普及貢献賞)を受賞しました。受賞タイトルは「群馬大学重粒子医学センターにおける重粒子線治療技術開発と継続的な放射線科学教育」です。
重粒子線(炭素イオンビーム)治療は、高い線量集中性および生物学的効果により、従来の放射線治療(X線治療)よりも優れた治療成績を上げています。しかし、その高い線量集中性のため、患者体内の解剖学的変化によって線量分布が変化しやすい点が懸念されています。受賞者らはこの懸念点を払拭するために、核物理学や原子力工学の知識・技術を利用した技術開発を実施してきました。さらに、群馬大学において、年間500人程度の訪問者を対象にした見学プログラムや、医師、医学物理士を含む医療従事者ならびに学生に向けた、重粒子線治療の基礎、技術、臨床についての研修行事を開催し、蓄積した放射線利用技術の普及・実用化に大きく貢献してきました。これらの活動が評価され、原子力知識・技術の普及貢献賞の受賞となりました。
(左から、山口充孝上席研究員、大野達也センター長、酒井真理助教、河地有木上席研究員)
受賞おめでとうございます!
表彰状
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