木村雄亮博士研究員(先端機能材料研究部)が日本原子力学会関東・甲越支部 第23回若手研究者・技術者発表討論会奨励賞を受賞
先端機能材料研究部の木村雄亮博士研究員が、2024年11月に都内で開催された日本原子力学会関東・甲越支部第23回若手研究者・技術者発表討論会において、今後の放射線科学・技術を担う優れた若手に贈られる奨励賞を受賞しました。
発表のタイトルは、「放射線改質技術を用いた、汎用性の高い生体模倣システム『BLOC』の開発」です。新薬の薬効や毒性評価を行うための前臨床試験は動物実験に依存しています。しかし、動物実験には倫理的な問題があるだけでなく、得られた結果が必ずしもヒトに適用できないという種差の壁も存在します。マイクロ流体チップ内で細胞や細胞塊を培養するバイオデバイス(生体模倣システム)の開発が進められていますが、チップ素材への薬剤吸着や拡張性の低さが課題となっています。木村博士は、これらの課題を解決するために、量子ビーム改質技術を用いて薬剤吸着を低減し、ミニ臓器や流路を自在に構築できるBLOC(Buildable and Linkable Organ on a Chip)を開発しました。この成果が高く評価され、奨励賞の受賞につながりました。
受賞おめでとうございます。