1月31日(金)、量研東京事務所(東京都千代田区)において、六ヶ所核融合研究所(池田佳隆所長)とイーター国際核融合エネルギー機構(イーター機構)(ベルナール・ビゴ機構長)との間で、「テストブランケットモジュール・プロジェクトチーム(TBM-PT)の枠組みにおける共同及び集中調達のためのTBM-PT基金への貢献に関する覚書」を締結しました。日本を含む7極の国際協力による国際熱核融合炉実験炉(イーター)がフランスで建設中ですが、イーターの完成及び運転開始後に、各極は各極独自のテストブランケットモジュールという装置をイーターに持ち込み、イーターで発生した核融合反応で燃料生成と熱の取出しを実証し、核融合炉の実用化に向けた開発を行う予定です。
六ヶ所核融合研究所は、我が国のテストブランケットモジュールの開発拠点です。この開発に当たっては、イーター機構及び各極との連絡・調整を密にして作業を進める必要から、イーター機構内にイータ―機構職員と各極職員から成るプロジェクトチームを設置しました。本覚書は、このプロジェクトチームを運営していく際に必要な基金に関して、各極が出資するための方法の取決めを行ったものです。
なお、六ヶ所核融合研究所からはブランケット工学研究グループの谷川上席研究員がTBM-PTの日本からの現地駐在スタッフとして、2019年9月からイーター機構に派遣されており、イーターへの貢献を着実に進めています。