平成30年3月29日(木曜日)に青森国際ホテルにて平成29年度 核融合エネルギー講演会が青森県及び青森県ITER計画推進会議の共催で実施されました。
2018年03月29日
平成30年3月29日(木曜日)に青森国際ホテルにて平成29年度核融合エネルギー講演会が青森県及び青森県ITER計画推進会議の共催で実施されました。80人を超す人々が訪れ六ヶ所核融合研究所からは大平副所長と星野上席研究員が講演を行い、展示ブースも設置しました。
大平副所長は「先進的核融合中性子源A-FNSの実現に向けて-青森で中性子利用の新たな扉を開く-」と題し、核融合炉開発における中性子の位置付けや開発に必要な中性子源の概要に加え、その応用分野の広さや社会にもたらすインパクト等についての講演を行いました。
引き続き、星野上席研究員は「リチウム資源回収プラントの実用化への展望-六ヶ所の核融合技術で新たなリチウム社会を-」と題し、核融合炉の燃料(トリチウム)の製造に不可欠なリチウムについて、電気自動車や家庭用の蓄電池等に代表されるリチウムの世界的な需要の増大を踏まえ、六ヶ所核融合研究所で開発したイオン伝導体を用いたリチウム分離膜により海水等からリチウムを回収する革新的な」技術について、最新の研究動向を踏まえた講演を行いました。
展示ブーズには、各研究の最新状況のパネルを展示し、パンフレットの配布など行いました。加速器の据付作業が3D画像で見れるブースには、専用の3Dゴーグルを装着し見入る方々が印象的でした。今度は是非、施設見学に行ってみたいです!という嬉しいお言葉も頂きました。このような講演会から、より核融合への興味や関心を持って頂ければと思います。今後も核融合研究に関連する様々な分野から発信し続け、来年度へと繋げてゆきたいと思います。
【大平副所長の講演の様子】
【星野上席研究員の講演の様子】
【展示ブースに見入るお客様】
【パンフレットを手に聞き入って下さっています!】