令和4年度(2022年度)にJFRS-1を利用するプロジェクト枠として採択された研究課題を対象として厳正な評価を行い、以下の研究課題の成果に核融合大型計算機利用研究特別優秀賞を授与することを決定しました。
Gyro- & drift-kinetic simulations for multi-species plasma transport in tokamak and helical plasmas
- 研究代表者 仲田 資季
- 研究協力者 中山 智成、松岡 清吉、沼波 政倫、佐竹 真介、井戸村 泰宏
(選考理由)
本研究課題は、燃焼プラズマを構成する重水素、三重水素、ヘリウム灰および実質量の電子のジャイロ運動論的乱流シミュレーションにより、燃料粒子の内向き乱流輸送とHe灰の外向き乱流輸送が両立する温度・密度分布条件を同定したほか、乱流の非線形効果を組み入れた新たな乱流輸送モデルの構築を行い、非線形ジャイロ運動論計算よりも大幅に少ない計算量で、高速・高精度に乱流輸送係数の評価に成功するなど、特に顕著な成果を上げていると認められ、特別優秀賞の授与対象にふさわしいと考えられる。