QSTリサーチアシスタントの津田路子さん(東北大学大学院医工学研究科)が第27回RADIOISOTOPES誌 論文奨励賞を受賞!
高崎量子応用研究所 量子バイオ基盤研究部でリサーチアシスタントとして受け入れている津田路子さん(東北大学大学院医工学研究科博士課程、元・群馬大学理工学府)が、第一著者としてRADIOISOTOPES誌に掲載された査読付論文「イメージングプレートを用いた粒子線の可視化」について第27回RADIOISOTOPES誌論文奨励賞を受賞し、2023年7月5日から開催された第60回アイソトープ・放射線研究発表会において表彰式が行われました。
QSTでは量子科学技術等に関連した研究者・技術者の育成を図ることを目的とし、連携大学院制度によりQSTにおいて研究に従事する大学院生をリサーチアシスタントとして受け入れています。津田さんはRIイメージングプロジェクトで進めている治療ビームのリアルタイム可視化技術の開発研究に取り組んでいます。本論⽂において津田さんは、放射線診断用のイメージングプレートを用いて、がん治療で使われる粒子線を非侵襲的に高解像度で可視化する新たな手法を提案し、ファントムを用いた照射実験により提案した手法が正しいことを証明しました。本手法は粒子線治療の照射野のずれを高い精度で検知する技術につながるものであり、放射線医療への大きな貢献が期待できます。この功績が認められ、論文奨励賞の受賞となりました。
受賞論文:
「イメージングプレートを用いた粒子線の可視化」, 津田 路子, 山口 充孝, 佐鳥 凌太, 加田 渉, 神谷 富裕, 酒井 真理, 長尾 悠人, 河地 有木. RADIOISOTOPES 71: 109-114, 2022
(https://doi.org/10.3769/radioisotopes.71.109)
表彰式 表彰状
受賞おめでとうございます!
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