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六ヶ所フュージョンエネルギー研究所

IFERC-CSCスーパーコンピュータシステムの公募案内(2024年度)

掲載日:2023年12月26日更新
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IFERC-CSCスーパーコンピュータシステムの公募案内(2024年度)

1. 概要

 量子科学技術研究開発機構(以下「量研」という。)六ヶ所研究所にある国際核融合エネルギー研究センター(International Fusion Energy Research Centre :IFERC)の計算機シミュレーションセンター(Computational Simulation Centre: CSC)では、ITER、BA事業(JT-60SA、IFMIF/EVEDA、IFERC)、原型炉、中性子源開発などの核融合研究開発を効率的に推進することを目的として、平成30(2018)年6月からスーパーコンピュータシステムJapan Fusion Reactor Simulator 1(JFRS-1、愛称:六ちゃん-II)を運用しています。

 シミュレーションによる核融合研究開発を推進するため、JFRS-1の計算機資源を、審査を経て国内の研究者に提供します。

JFRS-1の主要性能は以下のとおりです。

       総理論演算性能:4.2 PFLOPS
       総主記憶容量:256 TB
       外部記憶装置:27 PB

(詳細は「3. JFRS-1の主要性能」を参照)

 本公募では2024年度に JFRS-1を利用する研究課題を募集します。研究課題の評価及びそれに基づく計算機資源の配分は、量研の核融合大型計算機検討・利用委員会が行います。

なお、本公募は、次年度の当初予算の成立が前提となります。このため、今後、内容等が変更になる場合があることをあらかじめご了承ください。

 

2. 応募対象となる研究分野及び応募資格

2-1. 対象とする研究課題

ITER、BA事業(JT-60SA、IFMIF/EVEDA、IFERC)、原型炉開発のためのアクションプランの推進など、日本における核融合原型炉の研究・開発に貢献する研究課題を計算機資源の配分対象とします。

2-2. 計算機利用期間

   2024年4月~2025年3月

2-3. 応募資格

(1) 研究代表者

  • 日本国内の大学、研究機関等の組織に所属し、所属組織から当該研究課題への参加の承認を得ることができる研究者が研究代表者となる資格を持ちます。
  • 研究代表者が所属する組織のIFERC-CSCスーパーコンピュータシステムの利用に対する適格性は、量研が審査、承認を行います。
  • 研究代表者は、当該研究課題を提案し、その研究課題の遂行に対して責任を負うとともに、研究代表者本人及び研究チーム員の規則、法令等の遵守に対して責任を負います。

(2) 研究チーム員

  • 日本国内の大学、研究機関、企業等の組織に所属し、所属組織から当該研究課題への参加の承認を得ることができる研究者、学生(大学生、大学院生等)、技術者が研究チーム員となる資格を持ちます。
  • 研究チーム員が所属する組織のIFERC-CSCスーパーコンピュータシステムの利用に対する適格性は、量研が審査、承認を行います。
  • 研究チーム員は、研究代表者が提案する研究課題に参加し、その課題を遂行するためにIFERC-CSCスーパーコンピュータシステムを利用することができます。

(3) 上記(1),(2)に該当する研究代表者、研究チーム員であっても、以下のような場合は応募、利用を原則として認めません。また、以下の項目に関しては、量研の決定により改定、追加されることがあります。

  • 日本における法令、規則に反する場合
  • 営利目的の利用と見なされる場合(別途、知的財産に関する協議を行い利用の可否を決定します)

計算機資源配分後であっても、上記の項目に反する事が判明した場合は、即刻、利用資格を停止します。その場合、関連する研究課題全体の利用資格を停止する場合があります。

 

3. JFRS-1の主要性能

大規模並列演算部(1,370ノード)

  1ノード:Intel Xeon Gold 6148 (2.4GHz, 20コア) × 2
                (3.072 TFLOPS/ノード)
                    メモリ 192GB

フロントシステム部(4ノード)

  1ノード:Intel Xeon Gold 6148 (2.4GHz, 20コア) × 2
                (3.072 TFLOPS/ノード)
                    メモリ 768GB

データ処理サーバ部(2ノード)

      1ノード:Intel Xeon Gold 6148 (2.4GHz, 20コア) × 2
              (3.072 TFLOPS/ノード)
                    メモリ 1.5TB

 

 

4. 応募枠の種類

応募枠には、以下の2種類があります。

プロジェクト枠

  • 研究課題の評価を経て割り当てられる年間を通じての利用枠。
  • 複数の研究課題を提案することも可能です。
  • 割当計算資源が大規模な場合、期初に全ての計算資源を割り当てず、利用状況を見て期中に残りの資源を割り当てる場合があります。なお、利用状況により残りの計算資源の割り当てを取り消すことがあります。

一般利用枠

  • 利用申請は随時受け付け。
  • 利用申請後、利用目的及び資格審査を経て10,000ノード時間の計算資源が一律に配分されます。

*)利用状況により、追加募集、計算時間の追加などを実施する可能性があります。

注意:この公募とは別にBA事業に関連した研究課題(BA枠)の募集が行われる見込みです。研究課題の内容によってはBA枠への応募をお願いする可能性があります。その際は、研究課題の内容等も英文での作成をお願いすることになりますが、ご了承ください。

 

5. 研究課題の評価・採択​

プロジェクト枠で募集した研究課題は、量研の委員会の一つである核融合大型計算機検討・利用委員会により、下記の採択基準に基づいて評価され、研究課題の採択及び計算資源の配分が決定されます。一般利用枠に関しては、下記の採択基準に合致する研究課題に対して、一律に規定された計算資源を配布します。

研究課題の採択において、以下の6項目を評価項目とします。

(各項目に関して加点方式で評価)

  1. ITER計画の遂行及びITER計画を加速する研究・開発への貢献
  2. BA事業(JT-60SA、IFMIF/EVEDA、IFERC)、核融合原型炉開発のためのアクションプランの推進に対する貢献
  3. (アクションプラン https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/houkoku/1412800.htm

  4. 核融合原型炉研究・開発に資する学術的成果の創出
  5. 核融合原型炉研究・開発を効率的に推進するための計算科学的研究・技術開発への貢献
  6. 核融合原型炉研究・開発のための若手及び新規人材の育成、他分野との連携への貢献
  7. 継続課題の場合、前年度に割り当てられた計算資源の利用状況

注意:JT-60装置など量研施設の実験データ等(JT-60SAのプラズマ平衡等のデータも含む)を利用した研究課題を提案された場合、その研究課題が採択されても実験データ等の利用を許可するものではなく、あくまでIFERC-CSCの計算機の利用が許可されるだけですのでご注意ください。実験データ等の利用を希望される場合は、そのデータを管理する組織に別途お問い合わせ下さい。

 

6. 応募フォーム

 

7. 応募締切及び申し込み先

   締切:令和6年1月26日(プロジェクト枠)

      ※一般利用枠はこれ以降も随時受付

   送付先:iferccsc@qst.go.jp

 

8.利用報告

資源配分を受けた研究代表者には、研究課題の成果を取りまとめ、報告書の提出をお願いします。

英文での報告や成果のアピールのための素材提供をお願いする場合もあります。その際にはご協力をお願いします。

 

9.成果の発表に関して

本スーパーコンピュータシステムを利用した研究成果の発表に際しては、謝辞、acknowledgements等において、本スーパーコンピュータシステムを利用した成果である事を示してください。また、発表スライド等の資料には、関連個所にIFERC-CSCのロゴを入れてください。

(謝辞の例)

This work was carried out using the JFRS-1 supercomputer system at Computational Simulation Centre of International Fusion Energy Research Centre (IFERC-CSC) in Rokkasho Fusion Institute of QST (Aomori, Japan).

 

10.核融合大型計算機利用研究優秀賞

プロジェクト枠の研究課題の中でアクションプラン推進に対する貢献、ITER計画への貢献等について評価の高い課題を核融合大型計算機利用研究優秀賞として選定する予定です。