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先進プラズマ研究開発

第3回Asia-Pacific Conference on Plasma PhysicsにおいてPoster Prizeを受賞しました

掲載日:2019年12月4日更新
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 2019年11月4から11月8日まで中国の合肥で開催された第3回Asia-Pacific Conference on Plasma Physicsにおいて、核融合エネルギー部門 那珂核融合研究所 先進プラズマ研究部 先進プラズマモデリンググループ 成田絵美(研究員)がPoster Prizeを受賞しました。

成田さん受賞写真
核融合エネルギー部門 那珂核融合研究所 先進プラズマ研究部
先進プラズマモデリンググループ 成田絵美(研究員)

( 発表内容と個人コメント )

発表件名:Quasilinear turbulent transport modeling with semi-empirical and mixing-length-like saturation rules

 核融合出力はプラズマの温度と密度の分布形状に左右されます。分布形状はプラズマから粒子や熱を運び出す輸送と粒子や熱の供給によって決まりますが、このうち輸送には複数の駆動源が存在します。密度や温度の分布を形成する物理機構を理解するため、各駆動源に起因する輸送を個別に扱う輸送モデルDeKANISの開発を進めてきました。初期のDeKANISはJT-60Uの実験データを利用した半経験的な手法で、輸送の大きさを決める乱流揺動の飽和レベルを評価していましたが、JT-60U以外の装置への適用を見据えて、飽和レベルを混合長理論に基づいて評価する手法も使えるようDeKANISを改良しました。いずれの手法でも、DeKANISは従来用いられてきた別の輸送モデルよりも精度良く輸送の大きさの実験値を再現できることを確認しました。また、二つの手法の長所を利用することで、DeKANISを更に改良できることを示しました。

 この度はPoster Prizeを受賞することができ、大変嬉しく光栄に存じます。この研究は共著や炉心プラズマ研究チームの方々からご指導とご支援を頂きながら進めており、大変感謝しております。今回の受賞を励みに、輸送モデルの改良と輸送物理の研究により一層精進して参ります。

参考サイト:
3rd Asia-Pacific Conference on Plasma Physics

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