量子科学技術研究開発機構・プラズマ理論シミュレーショングループでは今年度もNEXT(数値トカマク)研究会を開催する運びとなりました。わが国の核融合開発研究はITER計画およびBA計画を軸に展開しつつ、原型炉設計合同特別チームにおけるオールジャパン体制での設計・研究活動も本格化する中、モデリング・シミュレーション研究の重要度が益々高まっております。平成30年度からは六ヶ所核融合研究所においてHELIOS後継の核融合専用スパコンJFRS-1の運用が開始されており、超並列計算手法を駆使した第一原理シミュレーションやマルチスケール・マルチフィジックスシミュレーションに基づく核燃焼プラズマの予測研究等の研究プロジェクトが展開されています。
本研究会は平成8年に第1回が開催され、大学・研究機関等の相互連携・協力の促進と人材育成に貢献するため、磁場閉じ込め核融合研究に関連した数値シミュレーションを主たるテーマとするとともに、シミュレーション研究ならびに実験・設計研究を促進・補完する数理的技法・数値解析に焦点を当てた研究を取り上げて参りました。
今年度は新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、規模を縮小してオンライン会議として研究会を開催致しますので、奮ってご参加いただきますようお願い致します。なお、オンライン開催の都合により全て口頭発表とし、参加申し込み時の講演募集は行いませんのでご了承下さい。
招待講演者(敬称略)
- 仲田資季(核融合科学研究所)
「燃焼プラズマにおけるゾーナルフローの活性化と乱流抑制-数理・情報・物理の融合研究による新展開-」 - 前田裕二(NTT宇宙環境エネルギー研究所)
「IOWN構想(限界打破のイノベーション)とNTT宇宙環境エネルギー研究所の挑戦」 - 川面洋平(東北大学)
「ジャイロ運動論を用いた天体プラズマにおける乱流加熱シミュレーション」
一般講演者(敬称略)
- 矢木雅敏(量子科学技術研究開発機構)
「NEXT(数値トカマク)計画の紹介」 - 森下侑哉(京都大学)
「データ同化を用いたLHDプラズマ制御手法の開発」 - 横山雅之(核融合科学研究所)
「核融合プラズマの回帰解析事例」 - 武藤幹弥(京都大学)
「full-fジャイロ運動論ITG乱流シミュレーションによる開放系におけるエントロピーダイナミクスの研究」 - 東直樹(大阪大学)
「相対論的ピコ秒レーザーによる固体プラズマの等積加熱」 - 山本泰弘(京都大学)
「3次元的トーラスプラズマにおける電子サイクロトロン加熱のトロイダル流への影響」 - 白戸高志(量子科学技術研究開発機構)
「磁気流体・運動論に対する先進的数値計算技法の開発」
開催日時
令和3年3月5日(金)9:50~17:10
開催場所:オンライン(Cisco WebEx Meetings)
会議URL:https://www.qst.go.jp/site/jt60/5210.html
参加費:無料
# オンライン会議ですので部分参加も歓迎致します。
参加申し込み
下記参加申し込み票を本文にご記入の上、令和3年3月2日(火)までに事務局(roku-next-contact@qst.go.jp)宛にメールにてお申し込みください。
氏名 / Name: 職位 / Position: 所属 / Affiliation: 連絡先住所 / Address: e-mailアドレス / E-mail: |
お問い合わせ
量子科学技術研究開発機構 第26回NEXT研究会事務局
〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字表舘2番166
e-mail:roku-next-contact@qst.go.jp