連載企画「量子科学技術でつくる未来」(第55回ー第59回)について
量子科学技術研究開発機構が進める事業や研究開発を広く一般の方にご紹介するため、2021年5月から日刊工業新聞の「科学技術・大学」面にて毎週木曜日に「量子科学技術でつくる未来」を連載しています。
第55回からの連載では、人工光合成実現に向けた取り組みとともに、光合成から発展したんぱく質をはじめとする生体高分子が機能する仕組みと量子状態の関わりについて、研究開発の現状を全5回の連載でご紹介します。ぜひ、お読みください。
8月25日の掲載をもって「人工光合成でCO2削減」の連載は終了です。いかがでしたか?お読みいただいた皆さん、ありがとうございました。9月1日からは生体ナノ量子センサに関する連載がスタートする予定です。ご期待ください。
※「量子科学技術でつくる私たちの未来」についてはこちら
※新聞掲載版は各リンク先(日刊工業新聞HP)をご参照ください。
※日刊工業新聞社の承諾を得て掲載しております。
※新聞連載記事とは内容が一部異なる場合があります。
人工光合成でCO2削減(5)「軟X線分光技術を開発」
物質の多くの性質は物質内の電子の状態によって決まる。この電子状態を見るには軟X線は最も強力な光である。 → 続きはこちら
執筆者:量子生命科学研究所 電子物性生命科学研究チーム チームリーダー 藤井 健太郎(ふじい・けんたろう)
■日刊工業新聞 2022年8月25日(連載第59回)軟X線分光技術を開発
人工光合成でCO2削減(4)「遺伝情報読み出し 解明へ」
私たちヒトを含めた生物のゲノムDNAは、直径数マイクロメートルの細胞の核に収納されている。ヒトの場合、全長約2メートルのDNAのひもがヒストンと呼ばれるたんぱく質の芯に巻き付いた形(糸巻きの芯にDNAのひもが巻き付いた構造)でコンパクトに収納されている。 → 続きはこちら
執筆者:量子生命科学研究所プロジェクトディレクター
生体分子シミュレーション研究チーム チームリーダー 河野 秀俊(こうの・ひでとし)
■日刊工業新聞 2022年8月18日(連載第58回)遺伝情報読み出し 解明へ
人工光合成でCO2削減(3)「エネ輸送たんぱく質 作製」
光合成の出発点は、太陽の光エネルギーを電子のエネルギーに変換するところである。そこにもまた、地球の歴史とともに進化してきた巧妙な生物の仕組みがある。→ 続きはこちら
執筆者:量子生命科学研究所 タンパク質機能解析研究チーム チームリーダー
安達 基泰(あだち・もとやす)
■日刊工業新聞 2022年8月11日(連載第57回)エネ輸送たんぱく質 作製
人工光合成でCO2削減(2)「たんぱく質中の水素原子計測」
たんぱく質は、微生物からヒトまで、すべての種の生命活動を担っている分子で、生命反応を精妙に制御する、極めて小さくかつ精密な「分子機械」と言える。→ 続きはこちら
執筆者:量子生命科学研究所 構造生物学研究チーム チームリーダー
玉田 太郎(たまだ・たろう)
■日刊工業新聞 2022年8月4日(連載第56回)たんぱく質中の水素原子計測
人工光合成でCO2削減(1)「植物、量子効果を巧みに利用」
植物は、太陽からの光のエネルギーを電気化学的なエネルギーに変換している。光にはエネルギーをこれ以上分解できない単位があり、これを光子と呼ぶ。光子は量子の一つである。 → 続きはこちら
執筆者:量子生命科学研究所プロジェクトディレクター
生体分子シミュレーション研究チーム チームリーダー 河野 秀俊(こうの・ひでとし)
■日刊工業新聞 2022年7月28日(連載第55回)植物、量子効果を巧みに利用