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先進プラズマ研究開発

第36回プラズマ・核融合学会年会において、プラズマ・核融合学会賞 第24回学術奨励賞を受賞しました

掲載日:2020年1月22日更新
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 2019年11月29から12月2日まで愛知県の中部大学で開催された第36回プラズマ・核融合学会年会において、核融合エネルギー部門 那珂核融合研究所 先進プラズマ研究部 先進プラズマ実験グループ 若月琢馬(主任研究員)が学術奨励賞を受賞しました。

若月琢馬主任研究員、学術奨励賞受賞写真
核融合エネルギー部門 那珂核融合研究所 先進プラズマ研究部
先進プラズマ実験グループ 若月琢馬(主任研究員)(写真中央)

( 発表内容と個人コメント )

発表件名:強化学習を用いた核融合プラズマの適応的制御手法の開発

 強化学習を核融合プラズマの制御システムに用いることで、適応的な制御システムの構築が可能であることを初めて示しました。
 本システムの特徴は、多様な輸送特性やプラズマパラメータを考慮したシミュレーションに対して強化学習を行うことで、適応的な制御システムを構築する点です。開発した適応的制御手法では、制御入力(電子サイクロトロン波や中性粒子ビームの入射パワー)に対する、制御対象(プラズマ電流分布やイオン温度分布)の応答特性から、現在の輸送特性を推定することで、その輸送特性に適応した制御が可能になりました。これは、幅広いパラメータ範囲のプラズマをすべて説明可能な輸送モデルを構築しなくとも、あるパラメータ範囲毎にプラズマを精度よく説明可能な多数の輸送モデルに対して学習することで、幅広いパラメータ範囲に適応可能な制御システムを構築可能であることを示す結果です。

 この度はプラズマ核融合学会学術奨励賞を受賞することができ、大変光栄です。本研究についてご指導やご意見を頂戴した皆様のおかげで、このような受賞の機会を頂くことができました。深く感謝いたします。今回の受賞を励みに、適応的制御手法の核融合プラズマ装置実機への実装を目指し、より一層研究に精進していきたいと存じます。

参考サイト:
http://www.jspf.or.jp/award/jspfprize.html

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