現在地
Home > 先進プラズマ研究開発 > 第27回学術奨励賞(伊藤早苗特別賞)を受賞しました

先進プラズマ研究開発

第27回学術奨励賞(伊藤早苗特別賞)を受賞しました

掲載日:2023年1月19日更新
印刷用ページを表示

 2022年11月22日から11月25日まで富山国際会議場で開催された第39回プラズマ・核融合学会年会にて、量子エネルギー部門 那珂研究所 先進プラズマ研究部 先進プラズマモデリンググループ 成田絵美(主任研究員)が、「第27回学術奨励賞(伊藤早苗特別賞)」を受賞しました。

学術奨励賞‗成田絵美
第27回学術奨励賞(伊藤早苗特別賞)

量子エネルギー部門 那珂研究所
先進プラズマ研究部 先進プラズマモデリンググループ
成田 絵美(主任研究員)

 

(発表内容)

発表件名:機械学習を用いた核融合プラズマの輸送モデリング

・核融合出力を決定づけるプラズマの温度と密度の予測は核融合研究における重要課題です。本研究では、密度と温度を支配する乱流輸送の理解に資する二つの機械学習モデルを開発しました。一つ目は、全結合ニューラルネットワークを用いて熱と粒子の流束を無矛盾かつ効率的に求める輸送モデルDeKANISです。DeKANISはニューラルネットワークを利用した国内初の輸送モデルで、同種のモデルにはない物理の解明に寄与する特徴を有しています。二つ目は、大規模な計算機資源を必要とするジャイロ運動論シミュレーションから得られる波数空間上の速度分布関数を表す画像を解析する畳み込みニューラルネットワークモデルです。これは機械学習の新しい適用事例であり、これまで事前に知る術がなかった乱流の飽和開始時刻の推定を可能にすることで、一つ目のモデル開発を含めた乱流輸送研究を高効率化するものです。

 

(個人コメント ) 

・この度は名誉ある学術奨励賞(伊藤早苗特別賞)を受賞することができ、大変嬉しく光栄に存じます。この研究は共著や炉心プラズマ研究チームの方々からご指導とご支援を頂きながら進めており、大変感謝しております。今回の受賞を励みに、輸送物理の研究により一層精進して参ります。

 

参考サイト:​​一般社団法人 プラズマ・核融合学会

 

▲表彰ページへ戻る