1961年(昭和36年)~【始まり】
私たちの歴史は、1961年に旧日本原子力研究所(東海研究所)で始まった核融合研究が原点です。1973年にトカマク型実験装置JFT-2でプラズマの長時間閉じ込めに成功し、研究が促進しました。核融合実験装置JFT-1→JFT-2→JFT-2a→JFT-2M→(那珂研創立)→JT-60→JT-60U→JT-60SAと研究が進展しました。
1975年(昭和50年)~【JT-60設計開始】
世界トップの装置として核融合研究を先導するため、1975年にJT-60の設計を開始しました。1983年に中型トカマク試験装置JFT-2Mが運転を開始し、JFT-2Mの様々な試験データがJT-60の設計に活かされ、後にJT-60SA・ITER計画へと引き継がれました。
1985年(昭和60年)~【JT-60完成】
1985年那珂研究所設立と共に 、ITER計画を目的とする臨界プラズマ試験装置JT-60が完成しました。同年に初のプラズマの点火に成功しました。核融合エネルギー増倍率、プラズマ温度、核融合積等において世界最高値を達成し、世界の核融合研究開発をリードしました。
■JT-60プラズマ動画 [14秒](←ご視聴はこちらから)

1989年(平成元年)~【JT-60の大電流化改造】
大電流化へとJT-60を装置改造するため、1989年に運転が終了しました。1991年に新たにJT-60Uへと進化し、イオン温度5.2億度達成のほか、当時の世界記録を様々更新しました。1996年には臨界プラズマ条件の目標領域に到達し、核融合実用化へ大きく進展しました。
■JT-60Uプラズマ動画 [12秒](←ご視聴はこちらから)

1992年(平成4年)~【ITERとの国際協力】
1992年那珂研究所に ITER工学設計活動共同中央チーム那珂センターが開設しました。JT-60等での実験結果をもとに、国際協力による壮大な計画が本格的に動き始めました。那珂研究所での技術開発がITER建設に大きく役立てられました。

2007年(平成19年)~【JT-60SA建設開始】
フュージョンエネルギーの早期実現に向け、2007年に日本と欧州が「幅広いアプローチ活動協定」を結び、ITERを支援・補完する目的で、JT-60Uを超伝導化したJT-60SAの建設を開始しました。既存の設備を最大限に活用し、各機器の製作は日本と欧州で行いました。

2020年(令和2年)~【JT-60SA組立完了】
2020年にJT-60SAの組立が完了しました。JT-60SA計画は、ITER計画と並行し、日本と欧州が共同で実施するプロジェクトです。ITERの支援研究や核融合原型炉の補完研究、人材育成を行います。各機器の健全性を確認する統合試験運転を経て、JT-60SAで初プラズマを目指しました。
■JT-60SA計画とは
■JT-60SA建設
■JT-60SA組立動画[5分45秒]【YouTube】

2020年(令和2年)~【JT-60SA統合試験運転開始】
JT-60SAの組立完了後、全システムの機能を確認する統合試験運転を開始しました。JT-60SA本体の真空排気、超電導コイル冷却、真空容器ベーキングへと試験を進め、最後のトカマクプラズマ生成に向け、超電導コイルへ高電圧をかける通電試験へと進めました。
■JT-60SA統合試験運転
■JT-60SA統合試験運転動画[2分55秒]【YouTube】


2023年(令和4年)~【JT-60SA初プラズマ生成】
2021年に超伝導コイル通電試験中に異常発生しました。接続部の損傷で統合試験運転は一時中断となりました。補修後の2023年に再び試験を開始し、同年の10月23日にはJT-60SAが初プラズマ生成に成功しました。日本と欧州で取り組む幅広いアプローチ活動で大きなマイルストーンを達成しました。
■JT-60SA初プラズマまでの道のり動画[6分57秒]【YouTube】
■初プラズマ達成の瞬間動画[39秒]【YouTube】

2023年(令和5年)~【JT-60SA増強作業開始】
2023年の初プラズマ生成により、各構成機器が連動してシステムとして機能することを実証できました。核融合反応を起こす1億度超のプラズマをより長く閉じ込めることを目指し、本格的なプラズマ加熱のための装置増強を開始しました。
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