現在地
Home > 先進プラズマ研究開発 > 第38回プラズマ・核融合学会年会 若手学会発表賞を受賞しました

先進プラズマ研究開発

第38回プラズマ・核融合学会年会 若手学会発表賞を受賞しました

掲載日:2023年2月21日更新
印刷用ページを表示

  2021年11月22日から11月25日までオンラインで開催された第38回プラズマ・核融合学会年会にて、量子エネルギー部門 那珂研究所 先進プラズマ研究部 先進プラズマ実験グループ 金 史良(任期付研究員) が若手学会発表賞受賞しました。

 

(発表内容)

発表件名:JT-60U における突発的揺動と雪崩的熱輸送の観測

・核融合プラズマでは、超高温のプラズマを磁場によって閉じ込めます。プラズマ温度は、プラズマの周辺が低く中心が高いため温度差(温度勾配)が生じます。核融合反応を促進するには、中心の温度を上げることが必要ですが、非常に大きな外部加熱がない場合には、トーラスプラズマではある一定以上は温度勾配が増加しないことで知られています。本研究は、温度勾配が一定値より増加しない原因の一つとして考えられている現象(雪崩のように温度が下がる現象)を、JT-60Uのデータを解析して発見し、雪崩が駆動する熱の輸送量が温度勾配の上昇を妨げるのに十分な量であることを実験的に初めて明らかにしました。雪崩輸送は突発的な密度の揺らぎと同期して発生しており、揺らぎデータを解析で有効に用いることで、雪崩輸送を定量的に抽出することにつながりました。

(個人コメント )

・この度は若手学会発表賞を受賞することができ、大変嬉しく光栄に存じます。本成果は、関係者の皆様のご指導やご協力あっての賜物であり心よりお礼申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層研究に精進していきたいと存じます。

 

参考サイト:一般社団法人 プラズマ・核融合学会

 

▲表彰ページへ戻る