原子分子データの評価
データの評価には、文献等で発表された現在利用できる実験データを用います。
粒子-物質相互作用及び原子衝突過程データについては、データの蓄積が豊富で広範囲にわたるデータが存在する場合や、データ数が少なくても理論的に近似値が分かっている場合には、評価済みデータの経験式を作成します。
プラズマモデリング用計算機コードへの評価済みデータの応用には、これらの経験式は、用い易く非常に有用です。
原子構造データについては、波長とエネルギー準位との関係を用いて、各イオンに属する全ての波長の一貫性を評価し、最もつじつまの合う波長を選択します。
評価済みデータのデータベース化により、多大な時間と労力を費やすスペクトル同定作業の迅速化、信頼性向上が計れます。