日本原子力研究開発機構の共同研究者・居田克巳教授が仁科記念賞を受賞
−原子力機構における共同研究も評価−
日本原子力研究開発機構核融合研究開発部門との共同研究者である居田克巳教授(自然科学研究機構核融合科学研究所)が、藤澤彰英教授(九州大学応用力学研究所)とともに、2011年度仁科記念賞を受賞されました。受賞対象は「高温プラズマにおける自発電磁場の実験的検証」で、プラズマ中に自発的に形成されるマクロ・メゾスケールの電磁場構造を世界に先駆けて解明し、微視的乱流から形成される機構を実証したことが、プラズマ物理学の新しい研究領域を開拓する傑出した業績と認められ、核融合実験炉のコスト減や信頼性向上につながる等核融合研究にも多大な貢献があるとして受賞に繋がったものです。本研究の発端となった「自発的なプラズマ回転の発見」は、日本原子力研究開発機構(旧原研)の核融合研究用中型トカマクプラズマ核融合実験装置JFT-2Mにおいて居田克巳教授が共同研究者としてなされた研究です。その研究成果が高く評価されたことは、原子力機構の核融合共同研究の水準の高さと有効性を示すものといえます。原子力機構としては、今後も、本共同研究を成功事例として、全日本体制の共同研究を更に推進し、ITER 計画及びBA活動を成功に導き、核融合エネルギーの早期実現に貢献して行きたいと考えています。