【本研究会は終了いたしました】
将来のプラズマ・核融合研究を担うのは、現在の若手科学者です。若手科学者が行っている研究を紹介し合い、将来を見据えた研究の方向性や他分野への広がりについて活発な意見交換や議論を行う場として、日本原子力研究開発機構では若手科学者の方々による研究会を毎年開催しています。第15回の研究会を下記の要領にて開催しますので、皆様のご参加をお待ちしております。
日本原子力研究開発機構 先進プラズマ研究開発ユニット長
森 雅博
主題:核融合原型炉に向けた研究の現状と展望
これまで「若手科学者によるプラズマ研究会」では、炉心プラズマからプラズマ対向壁まで幅広い研究テーマを取り扱い、核融合炉の実現を目指すという共通認識のもとに若手科学者が集まり、分野横断的な若手ネットワークを広げる場を提供して参りました。ITERやJT-60SAの建設期である現在では、より一層原型炉の実現を見据えた学術的研究および研究開発が重要であるとの認識が高まっています。さらに、昨今の原子力発電の安全性に対する関心から、核融合発電においてもその安全性を示し、それに則した原型炉設計を内外に示していく必要があります。核融合原型炉はITERよりも多くの要素から成り、それらが相互に複雑に関連し作用します。安全なシステムの構築と運転のためには、燃焼プラズマの計測・制御を始め、ブランケット、トリチウムシステムなどの各機器を理解するだけでなく、それらが相互に与える影響についても認識し、システムとして設計する必要があります。このように様々な分野が関係する(時には対立する)場合、それぞれの分野の研究者の相互理解と調和が困難な問題を解決させるアイデアを生み、研究開発を加速させます。そのため、次世代の研究を主導し、原型炉を担うであろう!現在の若手科学者が、「炉心プラズマなどの物理研究」、「ブランケットなどの工学研究」における課題をそれぞれの立場から炉システムとして捉え、核融合原型炉、延いては核融合発電炉について共に考え、具体的な開発の課題と目標を共有して研究を進めていくことが重要です。
そこで、今回の研究会では「核融合原型炉に向けた研究の現状と展望」を主題として、炉心プラズマの制御から計測、ブランケット設計やトリチウム制御など核融合炉システム全体を含めて、各分野の研究成果と原型炉に向けた研究開発の展望を議論する事により、原型炉を見据えた物理的・技術的課題に対して様々な観点から意見交換を行い、共に核融合原型炉とは!?を考える機会になればと考えています。
参加を希望される方は、参加申込みフォームをダウンロードしていただき、必要事項をご記入のうえ、2月17日(金)迄にEmailもしくはFAXで下記連絡先へ送付願います。ご不明な点につきましては下記まで遠慮なくお問い合わせください。旅費につきましては財源が限られているためご希望に添えない場合もありますので予めご了承ください。
なお、本研究会では幅広く知見を共有するための口頭発表と、より詳細な議論のためのポスター発表を合わせてお願いしています。ポスター発表で講演者が不在とならないよう2人1組での参加をお願いしていますが、1名での参加も可能です。
開催日時 | 平成24年3月14−16日(水−金) |
開催場所 | 日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所(〒311-0193 茨城県那珂市向山801-1) |
ホームページ | https://www.qst.go.jp/site/jt60/5287.html |
連絡先 | 〒039-3212 青森県上北郡六ケ所村大字尾駮字表舘2番166 日本原子力研究開発機構 先進プラズマ研究開発ユニット内 若手研究会事務局 宇藤裕康、染谷洋二、谷川尚 電話:0175-71-6662、FAX:0175-71-6602 |
参加申込みフォーム | wakate15_form.xlsx |
申込み〆切 | 平成24年2月17日(金) |