- 制御システムの構成
- 装置全体の運転状況を監視する
- 運転制御計算機システム
- 実験運転を円滑に行う
- 放電を手順通りに実施する
- 放電を制御する
- 放電制御計算機システム
- 電磁気データ収集計算機システム
- 高精度長時間デジタル積分器
- プラズマを制御する
- 平衡制御計算機システム
- 加熱・粒子供給制御計算機システム
- プラズマ断面位置形状実時間可視化システム
- プラントを保護する
- 保護操作
- 実験データを保存する
制御システムの構成
JT-60は、プラズマを閉じこめる真空容器を中心に、プラズマを生成、加熱する機器群とプラズマの状態を計測する計測器群とが周りを取り囲み、更にそれらの機器群に電気・冷却水・ガス等のユーティリティを供給する機器が配置された構成になっている。
これらの機器はそれぞれ個別の制御システムを有するが、JT-60の全構成機器の安全を保ちつつ協調動作させて、目的とするプラズマ実験を遂行するために、全体を統括する制御システム「全系制御設備」が必要となる。
JT-60を有機的に動作させる実験運転では、この全系制御設備の以下の機能を使用する。
(1)大規模分散型装置全体の運転状況の監視データ実験運転の管理
(2)実験運転の管理
(3)プラズマの実時間フィードバック制御
(4)装置全体の保護
(5)実験結果データの保存
現在、これらの機能の高機能化・高精度化に向けてハードウェア/ソフトウェアの研究開発を行っている。
制御システム全体のデータの流れ
JT-60は、大規模な装置群を電子機器で有機的に統合することにより、監視・制御を可能にしている。常時監視しているデータは約7500点、異常時に通報される警報は約10000点、1回の放電の条件が3000項目、1回の放電で発生するデータが、制御関係130MB、計測関係300MBである。これらを統括・監視しているのがJT-60制御システムである。 実験で得られた結果データは、JT-60実験データベースとして保存され、このデータを利用してさまざまなプラズマ制御の研究開発が行われている。